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ラグビー コラム 2026年9月22日

【ハイライト動画あり】東洋大学、OBが4年前に戦えなかった専修大学戦で完封勝利。ラグビー関東大学リーグ戦

ラグビーレポート by 東洋大学スポーツ新聞編集部
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「感謝」を表すハンドサインを出す選手

思いはきっと伝わる。そんな試合を魅せてくれた。

9月20日、『熊谷スポーツ文化公園ラグビー場』で、関東大学リーグ戦の第2節、東洋大学vs.専修大学の試合が行われた。東洋大学は序盤から精度の高い連係プレーで大きく突き放すと、その勢いを保ったまま追加点を重ね、87-0の完封勝利を収めた。

ラグビー関東大学リーグ戦 2026

雨模様の空の下、専大ボールでキックオフ。スタンドから聞こえる東洋コールに応えるかのように、開始直後から東洋大が試合を動かした。

3分、敵陣22mライン付近でラインアウトを獲得すると左へ展開し、LO(ロック)シオネ・テネフフ(3年)がトライライン前まで侵入する。最後はCTB(センター)ラトゥ・カヴェインガフォラウ(1年)が飛び込みトライ。

さらに7分にはFB(フルバック)池渕紅志郎(3年)のランを起点にNO8(ナンバーエイト)ロケティ・ブルースネオル(1年)がグラウンディング。9分にもビッグゲインをした主将のCTB(センター)浅尾至音(4年)が、WTB(ウィング)梅木颯斗(3年)からのリターンパスを受け、余裕をもってトライラインを突破。池渕のコンバージョンも全て決まり、21-0とする。

随所で光るプレーを見せた梅木。ハットトリックも達成

この日、随所で見事な判断を見せた梅木は、「パスが来たらサポートにつこうという話は練習の時からしていて、至音さんを見ていたディフェンスが速く僕の方に来たので、至音さんが空いているなと思った」と振り返った。

その後は専大に自陣でのラインアウトを与える場面もあったが、ノックフォワードなどペナルティを誘い、常に東洋大のアタックが続いた。

21分には自陣で相手が蹴り損ねたボールを池渕が奪い、FL(フランカー)ナモア・ファタフェヒ(4年)、WTB井戸川ラトレル(2年)らが大きく前進。SO(スタンドオフ)永吉天馬(1年)からのパスをフリーで受けたSH(スクラムハーフ)生田旭(3年)がゴールポスト左にボールを沈めた。以降も29分、31分、37分に追加点を挙げ47-0で前半を終えた。

ラグビー 関東大学リーグ戦2026

【ショートハイライト】東洋大学 vs. 専修大学(9月20日)

今節、ペナルティを抑えて秩序立った試合運びを見せた背景には、ある出来事があった。試合前日に行われたジャージープレゼンテーションに、東洋大ラグビー部OBで副キャプテンを務めた村井貴さん(令和2年度卒)が訪れた。

村井さんらが4年生だった2020年、東洋大はリーグ戦2部で22年ぶりの優勝を果たした。入替戦が実施されていれば、1部8位の専大と2部1位の東洋大が対戦する予定だった。しかし、歴史的勝利に歓喜する選手たちに入替戦中止の悲報が届く。

リーグ戦1部で選手、関係者に新型コロナウイルスの陽性者が確認され、最終節の1試合が中止になったのだ。

このため、リーグ戦1部と2部の全試合が実施された場合に入替戦を開催するという特別規定により、入替戦は行われなかった。コロナ禍の1年、多くの規制の下で活動してきた彼らにとって、その知らせは受け入れがたく、やり場のない悲しみに襲われた。

そのため、今回グラウンドに駆けつけて経験を語り、「自分たちがやりたくてもできなかった専大戦だから頑張ってほしい」と思いを込めてジャージーを渡していたのだ。

ラグビー 関東大学リーグ戦 2026

この思いが選手たちに伝わった。「OBの方々のためにも」という気持ちを胸に、自分たちのプレーを貫くと、後半5分には東洋大ボールのラインアウトからモールという得意な形に。モール後方からHO(フッカー)岩崎ヴィージェー純(2年)が飛び出して仕留めると、16分にも永吉の巧みなロングパスが梅木のトライをアシストした。

専大に自陣深くまで侵入を許す場面もあったが、的確な位置取りとタックルでエリアを取り戻す。アタックに転じた東洋大は28分、38分、45分にそれぞれFL大槻神戸(2年)、PR(プロップ)小峰佳士(3年)、井戸川が立て続けに追加点を挙げる。

さらに47分には専大のノックフォワードから井戸川がトライライン直前まで切り込む。井戸川からのパスを受けたテネフフがダメ押しのトライを決め、池渕のコンバージョンも成功して87-0。最後は永吉のキックがタッチラインを割りノーサイド。大差をつけて完封勝利となった。

今節の試合は勝敗や点差よりもっと大事な収穫があった。一緒にプレーしたことがない、もしかすると顔も知らない先輩たちの思いを背負って全員が戦ったということだ。先輩をはじめ、多くの人とのつながりを実感した東洋大はまたひとつ成長したはずだ。この気持ちを忘れずに、まずは目の前の1試合を全力で戦っていく。

文:市澤結衣/写真:土田夏帆、三木万由子

東洋大学スポーツ新聞編集部

2001年(平成13年)創刊。東洋大学における唯一の学生新聞部。
体育会所属の部活動を対象に、取材を行い、紙面・Webサイトを通じて情報を発信。一人ひとりの挑戦やチームの歩みに光を当て、大学スポーツの魅力を発信することを目指して活動している。

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スポトウ|東洋大学スポーツ新聞編集部
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