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「なると思っていなかったので驚いた」という太安キャプテンは「言われた後、がんばるぞと意志を固めた。キャリーとタックルでも、身体を張り続けたことが評価されたと思う。キャプテンになっても、変わらず身体を張り続けていきたい。大会では常に勝つというマインドセットが大事。緊張もあるが、日本を背負っているという気持ちだけ考えて、身体を張り続けたい」と意気込んだ。
帝京大学のキャプテンに就任したばかりのFL青木は「今後のラグビーをしていく上でいい経験になるので、(帝京大学)キャプテンという立場ですが相馬朋和監督としっかり話して決めました。自分はフィジカルが持ち味だが、自分よりフィジカルが強いチームとやるのでチャレンジです」と話した。
オーバーエイジの左から秋濱、佐藤、青木
早稲田大学のキャプテンとなったHO佐藤は「(桐蔭学園の同級生だった青木、秋濱とは)将来的に同じチームでやれたらいいなと思っていたので、ここで実現できて良かったが、今後、日本代表でプレーできればいい。大会ではまず勝ちに対していいアジャストしつつ、コンタクトレベルを高く持ってやって、アピールしていきたい」と見据えた。
唯一、昨季のサモアでの同大会を経験しているSH土永は「昨年はフィジカルで世界の強さを感じた。今、超速ラグビーをやっていて、相手は体力、スピードに対応できないと思うので、通用すると思う。1戦目のサモアとの試合がキーになるのでしっかり勝ちきってフィジー、そして最後はトンガにも勝って、いい形で遠征を終わらせたい」と話した。
日本代表エディ・ジョーンズHC
視察した日本代表のジョーンズHCは「パシフィック・チャレンジでは選手たちは、30度の気温と湿度75%という中で特別なチャレンジ。それに屈強な選手たちのいるチームと戦う。その中で、どの選手が今後成長していけるかを見ることができる。だから戻ってきたら、どの選手がすぐに成長しそうで、どの選手がもう少し時間がかかるかと答えることができると思う」。
「だが、どの選手にも可能性はある。素晴らしい選手になる可能性があるから、みんなここにいる。2027年ワールドカップを見据えて、有望な若手選手を発掘することは、非常に重要なこと」と若い選手たちの成長に期待を寄せた。
例年より早く2月から合宿を敢行して、リーグワンのチームと練習を重ねてきたU20日本代表選手を中心とした『JAPAN XV』。オーバーエイジの選手の手も借りつつ、その成果を発揮してパシフィック・チャレンジで、2020年以来の優勝を狙っている。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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