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ラグビー コラム 2024年1月29日

【ハイライト動画あり】大逆転で1点差決着!「リコーブラックラムズ東京×クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」。ジャパンラグビーリーグワン2023-24第6節交流戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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が、直後のラックで、スピアーズがここでまさかのジャッカル成功。

スコアは2点差(15-17)。スピアーズはショットを選択。決まれば3点追加で逆転サヨナラだ。

ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

場を託されたFBゲラード・ファンデンヒーファーが、落ち着いた表情のまま右足を振り抜く。放物線はHポールを射貫いた。18-17。逆転サヨナラPGが決まり、激戦はまさかの結末でフルタイムを迎えた。

この日一番悔しかったのは、泥臭くハードワークしたブラックラムズの選手たちだろう。

アップセットによる今季2勝目を逃したブラックラムズのヒューワットHC。

「クリアなプランをもって挑みましたが、残り5秒で勝利をつかみ切れませんでした。そこまでしっかりとやり遂げてくれた選手たちを本当に誇りに思います」とプレイヤーを讃えた。

国代表経験者が少ないメンバー構成ながら、一体感とハードワークで格上相手にいつも接戦を演じるブラックラムズ。課題はその先にある勝利の掴み方だろう。

「『接戦が多い』ということは、ビッグゲームを最後にどう締めるのかという経験も必要になります。経験はスイッチを押したら増えるものではありません。時には痛い思いをしながら学んでいく必要もあると思います」(ブラックラムズ、ヒューワットHC)

HO武井主将も「成長しなければいけないポイントだと思うので、接戦をモノにするチームにしていきたいと思います」と課題感は同じだった。

そして大逆転で勝敗を3勝3敗としたスピアーズのルディケHC。

連勝ができた理由については「特に直近の2週間で、パフォーマンスの一貫性が良くなった事」と語った。

「具体的には規律面の改善がひとつ。ペナルティを含め、ベーシックな部分、細かい部分を微調整できました。信頼する力、信じる力によってモメンタムも生まれたと思っています」

勝敗はV字回復してきたスピアーズ。

リーグワンの次戦は約1カ月後の6敗(11位)花園近鉄ライナーズ戦だが、その2週間前の「THE CROSS-BORDER RUGBY 2024」で、昨季スーパーラグビー・パシフィックでプレーオフ準優勝のチーフスと、2月10日(土)、東京・秩父宮ラグビー場で対戦する。

ルディケHCはチーフス戦の出場メンバーを「若手中心」としながらも「良い機会。カギとなる先発メンバーを出しつつ、若手を使い、ベストメンバーで挑みたいと思っています」と意欲的だった。

1勝5敗で10位のままのブラックラムズ。次戦は、一か月後の2月25日(日)。3勝目を挙げたコベルコ神戸スティーラーズを、本拠地の東京・駒沢で迎え撃つ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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