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ラグビー 関東大学リーグ戦2023
1:18 / 3:45 【ハイライト】慶應義塾大学 vs. 明治大学|明大が10トライの猛攻も後半は慶應が反撃
その後、連続トライを奪われるも、集中力を切らさなかった慶大。ここから慶大のアタックが継続された。後半から出場のCTB磯上凌や、対抗戦デビューとなったWTB伊吹央も積極的に相手に当たっていく。
相手のペナルティもあり、インゴールまで攻め込むと、フェイズを12まで重ね、最後はLO中矢健太がグラウディング。近場でのFW(フォワード)勝負に競り勝ち、31-66と徐々に得点を返していく。
さらに慶大は自陣からSO山田、WTB伊吹、FB今野のランでハーフウェイまでエリアを戻すと、相手のペナルティ後のモールで「Ready Go!」の掛け声で前進。その声が、過去4戦で慶大が良い攻撃を繰り広げていた時間帯と同じような、覇気のこもった声になっていた。
FW陣が意地のトライ
さらには、SO山田が猛タックルを浴びせると、その後のラインアウトでは、途中出場のHO(フッカー)酒井貴弘のスローが、チーム最高身長のLO浅井勇暉に入り、モールを組むと止まることなくインゴールへ。角度があったが、好調な山田のキックが難なく成功。ここでノーサイドとなり、最終スコアは40-66で幕を閉じた。
敗因をあげるならば、前半の立ち上がりでノーホイッスルで2トライを取られてしまい、大量失点に繋がったことだろう。明大のFW陣の強さと、BK陣の変幻自在の展開に苦戦した。
最終的に前半の失点が最後まで響いてしまったが、後半は自分たちのやりたいラグビーが出来ていたのではないか。特に終盤に奪った2つのトライは、慶大の今年追い求めてきたラグビーが相手を上回った証であり、良い収穫となった。
スコアで見ても、後半は26-19と勝っており、青貫浩之監督は明大を「格上」と位置付けていたが、格上相手に自分達のラグビーを十二分に体現していた。また、40点スコアできたというのも、攻撃力向上と言える。
ただ、トライを取られた直後に、さらにもう1つトライを取られたというのが4回あり、その「もう1つのトライがなければ…」と考えると、悔やまれるところではある。トライを取られた後の修正と、立ち上がりの2つが慶大の課題だろう。
次戦は早慶戦。「早慶戦勝利」は今年の蹴球部の目標の1つであるが、決して今年だけの目標ではなく、蹴球部だけの目標でもない。これまで124年の間、慶應義塾體育會蹴球部に携わってきた者、そして全塾生にとって最大の目標である。
11月23日、早慶戦100回目のノーサイドの笛が鳴らされる時、黒黄のラガーマンと観客が一体となり、国立競技場で歓喜に耽る光景に期待したい。
文/写真:野上賢太郎(慶應スポーツ新聞会)
慶應スポーツ新聞会
慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト
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