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ラグビー コラム 2023年10月16日

【ハイライト動画あり】最終盤37フェーズの死闘。ラグビーワールドカップ2023準々決勝「アイルランド×ニュージーランド」

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 準々決勝

【ハイライト動画】アイルランド vs. ニュージーランド

ここでオールブラックスは粘った。

後半開始から追加点を許さない。守り切り、SHスミスが戻って15人となると後半13分。

リッチー・モウンガ

ニュージーランドは大会後に東芝ブレイブルーパス東京出プレーするSOリッチー・モウンガの俊足が閃き、ラインアウトの一次攻撃でビッグゲイン。フォローしていたWTBジョーダンのトライに繋げた。

キック成功でリードを8点(25-17)に広げたこのトライが大きかったと、今大会後に退任するニュージーランドのイアン・フォスターHCは振り返った。

「長い距離を走られてトライを取られるとチームは意気消沈するもの。このトライの結果、私たちは(リードを)8点に広げることができました。勝敗を分けた大きな瞬間でした」

しかし世界ランク1位、17連勝中のアイルランドは気迫をみせる。

過去9大会中7大会で準々決勝敗退。一度も決勝トーナメントでの勝利がない過去を変えるべく、後半23分にモールで攻勢。

ここでアイルランドにペナルティトライ。反則でトライを防ごうとしたニュージーランドHOデイン・コールズがシンビンとなった。

が、その後、アイルランドは得点を重ねられなかった。

「2枚のイエローカードをもらいましたが、粘り強く戦いました。今夜はディフェンスが際立っていました」(ニュージーランド・FLサム・ケイン主将)

14人のニュージーランドはPG加点でリードを4点(28-24)に広げると、後半30分だった。

ゴールラインを背負ったが、CTBジョーディー・バレットが会心のトライセーブ。グラウンディングを許さぬ巧みなボディコントロールで、勝利を手繰り寄せた。

試合終盤、4点ビハインドのアイルランドは逆転トライを目指し、37フェーズにわたる連続攻撃を重ねた。「37次」はテストマッチでまず見ない数字だ。

ニュージーランドのFLケイン主将は「今までに見聞きしたことがないほどの連続攻撃だった」と振り返り、チームの守備を誇った。

「今夜はディフェンスのおかげで勝利を勝ち取りました。ワールドカップで優勝するチームはディフェンスが優れていることは歴史が証明しています。これを今後の私たちのスタンダードにします」(FLケイン主将)

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