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【ハイライト動画あり】「歴史を作るチームになることが我々のゴール」。フィジー、ジョージアとの死闘制し決勝T進出に王手。ラグビーワールドカップ2023プールCレビュー
ラグビーレポート by 直江 光信4トライ以上のボーナスポイントは取れなかったものの、前半の劣勢からよく立て直し貴重な白星を手にしたフィジー。これで総勝ち点は10となり、4大会ぶりの決勝トーナメント進出に王手をかけた。10月1日に第4戦を終えたオーストラリアが勝ち点11で暫定2位に浮上したが、フィジーはポルトガルとの最終戦(日本時間10月9日4時キックオフ)を残しており、そこで勝ち点1でも取ればプールマッチ突破が決まるという圧倒的優位な状況だ。
ワールドカップでしか味わえない緊張感と重圧に打ち勝ち、際どい接戦をものにした経験は、チームをまたひとつ先のレベルへと押し進めるだろう。キャプテンのCTBナヤザレヴは、諦めることなく戦い抜いた仲間を「誇りに思います」と称えた上で、「歴史を作るチームになることが我々のゴール」とあらためて今後への強い意気込みを口にした。
一方のジョージア。この敗戦でプールマッチ敗退が決まったが、気迫満点の真っ向勝負で強敵を崖っぷちまで追い詰めた戦いぶりは、チームのプライドと意地を感じさせるものだった。まばゆい輝きを放ったSOマトカヴァ、WTBニニアシヴィリ(ともにまだ21歳!)、FLベカ・サギナゼは、今後世界的に注目される存在になるだろう。「結果には満足していません。ただ選手たちを誇りに思います。今大会の最終戦となる次のウエールズ戦に向け、継続してベストを尽くしたい」。そう語るレヴァン・マイサシヴィリ監督の透き通った表情が、この熱闘を表現していた。
直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。
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