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フィジーが4大会ぶりの決勝トーナメント進出に王手をかけるか、それともジョージアが望みをつなぐか。ラグビーワールドカップ2023プールC注目カード展望。
ラグビーレポート by 直江 光信
オーストラリアが9月24日のウェールズ戦に6-40と大敗し、プールマッチ2敗目を喫したことで、そのオーストラリアからすでに白星を挙げているフィジーの2007年大会以来のベスト8入りが現実味を帯びてきた。現在1勝1敗ながら勝ち点6でプールCの暫定2位につけ、残るジョージア、ポルトガルとの2戦で勝ち点7を取れば決勝トーナメント進出が決まる。ウェールズとの初戦でも26-32と熱闘を演じており、トップ8にふさわしい実力を備えていることにもはや疑いはない。
第3戦(日本時間10月1日00時45分キックオフ@ボルドー)で対峙するジョージアは、試合前時点のワールドラグビーランキングは14位。同8位のフィジーにすれば、負けられないプレッシャーがかかる難しい状況ではあるものの、チームとしてはむしろ待ち望んだ試練だろう。中12日と試合間隔も十分あり、万全の状態で臨んでくるはずだ。
一方のジョージアは初戦でオーストラリアに15-35と敗れ、続くポルトガルとの第2戦は終了間際のトライで辛くも追いついてのドロー(18-18)。ポイントテーブルでは勝ち点2の4位と、ここまで思うような結果を残せていない。ウェールズとの最終戦まで決勝トーナメント進出の望みをつなぐためには何としてもこのゲームでの勝利が必要で、こちらも強い意気込みで挑んでくるだろう。
ここまでの戦いぶりを振り返ると、看板のスクラムをはじめFWの破壊力がかつてに比べてややスケールダウンし、接点のバトルで圧力をかけきれないことが苦戦の要因となっている。ただBKにはセンス抜群のFBダヴィト・ニニアシヴィリや決定力が魅力のWTBアカキ・タブツゼら新たな才能が現れ、チーム全体の総合力は着実に向上中。2022年はイタリアに28-19、ウェールズに13-12とティア1勢から勝利を挙げており、今大会のオーストラリア戦も敗れたもののチャンスは数多く作れていた。初戦の硬さと暑さによるハンドリングエラーがなければ、もう少し違う内容になっていた可能性は十分ある。
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