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ラグビー コラム 2023年7月5日

~「世界屈指」2度目のラグビーワールドカップに挑む姫野和樹~ 「自分たちのラグビーを研ぎ澄ませていく」

“最強ラガーマン”列伝 ~ラグビーW杯2023~ by 多羅 正崇
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ラグビーワールドカップ2019 日本 vs. 南アフリカ

「姫野は世界でも屈指。彼なしでは考えられない」

発言の主は、日本代表の藤井雄一郎ナショナルチームディレクター(TD)だ。

ラグビーワールドカップ(RWC)2023へ向けた日本代表が発表された5月24日、オンラインブリーフィングで、FL/NO8姫野和樹の存在をそう表現した。

地元愛知の春日丘高校、帝京大学、そしてトヨタヴェルブリッツで活躍する187センチ108キロの28歳は、自身2度目、20代最後のRWCへ向けて邁進している。

4年前のRWC2019日本大会では、主軸として全5試合に先発。初の8強入りを果たした。

「(RWC2019は)その年の2月から一緒に活動して、かなりタイトな絆が生まれました。2019年は家族のような絆を感じていて、それがすごく良かったですね」

日本を熱狂させた2019年大会後は、2021年にハイランダーズ(ニュージーランド)へ。海外挑戦もあったこの4年間を振り返り、成長した面を問われた姫野は、経験値です、と実感を明かした。

「やっぱり経験値ですね。そこは自分が変わった部分です。前回大会はかなり余裕がありませんでした。今度はチームを引っ張るところに繋げていければと思っています」

大会前の7月27日で、姫野は29歳になる。

着実に経験を積み重ねており、「ここまでディテールを突き詰めるチームはないと思う」(姫野)という、緻密な日本代表のラグビーにも精通。今後グラウンド内外で果たす役割はさらに大きくなるのだろう。

 

RWCイヤーの日本代表は、まず6月12日(月)から29日(木)まで千葉県浦安市でキャンプを行った。姫野は練習内容がより戦術的になった浦安合宿3週目、過酷なタックル練習もあった直近2週を振り返って、「本当にタフになります」と語った。

「この暑さの中で、これだけのハードワークをしている。心技体がタフになっています」

「(準備期間は4年前よりも短いが)自分たちが築き上げてきたことが、チームの中にあります。2019年のメンバーが中心になって、誰が入っても受け入れられる体制が整っていて、すごく良い絆ができていると思います」

浦安合宿を終えたジャパンは、宮崎へ移る。7月初旬より強化合宿を行いながら、RWCへ向けて、国内で強豪4チームと5連戦を繰り広げる。

リポビタンDチャレンジカップ2022 日本 vs. ニュージーランド

まずニュジーランド代表予備軍「オールブラックスXV」と2連戦、そしてサモア代表、トンガ代表、フィジー代表と続く。

「これからの5試合は、キャンプでタフになったことを試す良い機会です。RWCへ向けた自身を確固たるものにするための作業に入っていくのだと思います」

「(RWCへ向けたテストマッチでは)ディフェンスがかなり大事になってきます。タックル、コリジョンで負けないことが目標です」

「(最初に2連戦するオールブラックスXVは)すごく強いな、という印象ですね。かなり良いメンバーできています。ハイランダーズで一緒にやった選手(FL/NO8ビリー・ハーモンなど)もいますし、個人的にすごく楽しみです」

RWC2大会(2015、2019)で主将を務めたリーチ マイケルは、明言している。2019年よりも選手の能力は高くなった、競争が激しくなっている、と。

姫野の実感はどうか。前回大会からFWのレベルアップについて問われた姫野は、答えた。

「上がっていると思います。経験豊富な選手、フレッシュな選手もいます。バランス的にはすごく良いですね」

ますます期待が高まる。

では、そんな日本代表がRWCで優勝するために必要なものは。

「これから自分たちのラグビーを研ぎ澄ませていく。もっとシャープにしていく。そして自分たちのチームをタイトな絆にしていくことが、今後重要だと思います」

「僕たちは2019年より成長しています。スピード、スキル、そしてスペースをアタックするレベルがかなり上がってきています。2023年のワールドカップでは、エキサイトなラグビーをしたいですね」

RWC初優勝を目標に掲げるラグビー日本代表“BRAVE BLOSSOMS”。前人未踏の偉業達成には、姫野和樹の力が必要だ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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