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着実に力をつけてきた名古屋高校
強豪大学でラグビーを続ける選手もいれば、浪人して難関大学や国立大の獣医学部に進学する選手もいるという。また、寮はないため、ほとんどが愛知県出身者で、学校の交通の便がいいため岐阜県在住の選手や、春から三重県に住む選手も入部する予定だ。
遠方から通う選手や小テストなどもあるため朝練習は実施せず、個人の判断に任せている。月曜日がオフで、それ以外の曜日は2時間半ほど練習をしており、筋トレは週2~3回ほど行っている。
2022年春、名古屋高校はサニックスワールドユースの予選会において、コロナ禍の影響もあり、抽選の末に勝ち上がり、初めて本戦出場を果たした。
二木監督は「東福岡、石見智翠館、大分東明と対戦して、勝つ可能性はなかったですが、ディフェンスをしっかりしないと、このレベルを越えていけないと感じた。個々の能力差を感じる一方で、あきらめずに戦うためには、ディフェンスを磨かないといけないと学びがあったため、今季は昨季よりもモチベーション高くできている」と語る。
共同キャプテンの鈴木と石川
世の中の流れもあり、昨季から共同キャプテン制を採用している。「経験者と未経験者も融合が大事」(二木監督)と、名古屋市立桜田中からラグビーを始めて「勉強もしっかりやりたい」と入学したFL(フランカー)石川空河と、学校見学に来たときにラグビー部を見て「団体競技に憧れていた。雰囲気が良かった」と入部したFL鈴木大登(ともに2年)と2人に任せた。
他にはヒットの強さではチーム一番のFW(フォワード)リーダーLO丹羽善丈、ラグビー理解度の高いFB(フルバック)池田紘生(ともに2年)が中心だ。
「ラグビー始めた理由が違う中、昼食時、みんなで同じ教室に集まって自分たちや相手の映像を見て、『自分たちの強みは何か』『その強みを出すためにはどうしらいいか』と話し合う中で、全員1つにまとまることができた」(鈴木主将)
東海大会で準優勝
昨季の経験から「ディフェンシブに戦わないといけない」と、タックラーである共同キャプテン2人も守備の意識を高めており、「ディフェンスの名古屋」というキーワードも出てきた。その結果、新人戦の愛知県予選は中部大春日丘に負けたが、続く2月の東海大会では1回戦で静岡聖光学院に18-12で、準決勝では四日市工業に19-5と接戦をものにして準優勝、実力で4大会ぶり3度目の選抜大会出場を決めた。
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