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東海大相模、目標は日本一
東海大相模は選抜ベスト4の桐蔭学園を下しての出場ということでBシードに選ばれた。そのため1回戦はシードとなり、加治木工業(鹿子島)と若狭東(福井)の勝者と12月30日に対戦し、順調に勝ち上がると、1月1日に同じくBシードの大阪桐蔭(大阪第2)と激突する可能性が高い。
「強みはジャッカルとFWとBK一体となってボールをつなぐ展開力」と話す三木監督が期待をかけるのは、大黒柱のLO上村主将はもちろんのこと、FWでは「しんどいときにボールを奪って、流れを変えてくれる」とジャッカルの得意なFL(フランカー)金井悠隼(3年)だ。
また、アタックは父も東海大相模で花園に出場した経験のある副将SO野口柊とCTB涼(ともに3年)の双子が中心だ。1年生で唯一先発に入る可能性が高いWTB(ウィング)恩田暖はステップとスピードに長けている。
上村主将(中央)と野口兄弟
花園に向けてLO上村キャプテンは「ディフェンス、ジャッカルは自分たちの武器になると思う。花園ではフィジカルの強いチームと対戦することになると思うが、スピード、仕事量、あきらめない気持ちでカバーしたい。持っているものをすべて出したい」と意気込んでいる。
副将で双子の兄SO野口柊は2年前の花園唯一の経験者だ。「花園は全国の強豪と対戦するのでタフなチームが勝っていく。SOとしてキックでしっかりエリアを取って、相模の展開ラグビーを引っ張っていきたい」と話す。一方、「(兄の柊とは)2人しかわからないタイミングや癖がある」という弟のCTB涼は「モールも強みですが、ボールをつないで相手を崩してトライどんどん取っていきたい」と語気を強めた。
神奈川王者として堂々と花園に乗り込む、総合力の高い東海大相模。まずは2年前に乗り越えられなかったベスト16の壁を破ってベスト8に進出し、シード校の責任を果たしたい。そして花園で成長しながら目標に掲げている初の「日本一」を目指す。
文/写真:斉藤健仁
写真提供:東海大相模高校
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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