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1月の新人戦決勝こそ接点で遅れを取って19-29で敗れたが、5月の関東大会予選決勝では14-14で引き分けた。「引き分けたことで、生徒たちは自信がついたと思います。大きなターニングポイントになった」(三木監督)。
2大会ぶり10回目の花園出場 写真提供:東海大相模高校
迎えた花園予選決勝でも、前に出るディフェンスと合わせて、ゴール前のピンチでジャッカルするなど、練習の成果がしっかりと出ていた。また、大学選手権の決勝でも2番をつけて出場した経験もある津田コーチが指導するラインアウトディフェンスも機能し、LO上村キャプテン、山本圭吾(3年)らがラインアウトにプレッシャーをかけて、相手に有効なアタックを許さなかったことも大きかった。
東海大相模は相模原市に1963年に開校し、ラグビー部は1964年に同好会として誕生、翌年に部に格上げされた。1968年度に花園初出場を果たし、1975年度の全国ベスト8が最高成績だ。人工芝のグラウンドはあるが、サッカー部、陸上部と共有で中学生とともに半面を使用している。
この日は練習の半分がフィットネストレーニング
ラグビー部員は現在マネージャー4人も含めて86名(3年生30名、2年生25名、1年生27人)。大半が経験者で、部員の多くが東京や神奈川のラグビースクールでプレーしていた生徒たちだという。ウェイトトレーニングは火、木、土曜で、授業がない土曜の午前中は、昨季からオリンピック銅メダリストの太田拓弥さんにレスリング指導を1時間くらい受けて、タックル、接点の強化をしてきたという。「起き上がる動作がはやくなった」と副将のSO(スタンドオフ)野口柊(3年)もその効果を実感している。
今季は桐蔭学園に勝ってその先を目指すという意味を込めて「日本一」と、「地域に愛されるチームになる」というダブルゴールを掲げた。2シーズン前、花園に出場した先輩たちも掲げたものと同じ目標で、そのまま受け継がれているという。「生徒たちは日本一を目指すと同時に、人間力を高めるために、地域の方、保護者、応援してくれるOBなど、誰からも愛されるチームになろうと頑張っています」(三木監督)。
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