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大学ラグビーはいよいよクライマックスへ。関西3位に滑り込んだ同志社大に、九州1位の福岡工業大が挑む。大学選手権3回戦プレビュー
ラグビーレポート by 直江 光信同志社大としては受ける格好になるのは仕方のない面があるだけに、いかにテーマを明確にしてキックオフを迎えられるかが、この試合のポイントになるだろう。持てる力を存分に発揮すればどの相手にも脅威の存在となることは、前週の天理大戦で証明した。前回大会で24-76と大敗を喫した帝京大が待ち構える準々決勝(12月25日@秩父宮ラグビー場)へ、ようやくつかんだ上昇気流を維持したまま向かうためにも、いい内容でここを突破したいという気持ちは強いはずだ。
キックオフ48時間前に発表された登録メンバーを見ていくと、同志社大は天理大戦の先発から変更はHO長島幸汰のひとりだけ。両PRは左に山本敦輝、右に李優河で、LO陣は寺北亘佑と鈴木康生のコンビ。FW第3列はキャプテンのFL梁本旺義にFL小島雅登 、NO8林慶音というお馴染みの並びだ。
一方福岡工業大も、2週前の2回戦のスターティングメンバーからの変更はLO新村魁士のひとり。フロントローはPR今村彰吾、HO牧俊佑、PR鍋島秀源の3人で、小杉龍海が新村と両LOを組む。バックローは山田晋、平井喬士の両FLにNO8ハラホロ・トコラヒという構成だ。
ゲームをコントロールするのはSH福山浩太郎とSO山口翔永のHB団。両CTBは時任凛空と米村龍雅のコンビで、WTBは早田優生、右に讃井良太が入った。最後尾のFBは矢次竜介が務める。
底知れない成長力を秘めた学生チームは、短期間で見違えるほどの進歩を遂げるケースが珍しくない。また発展途上であるがゆえに、わずかな気持ちの揺らぎが試合展開を大きく左右することもままある。敗退イコールシーズン終了を意味する重圧の中で、真価を見せるのはどちらのチームか。しびれるようなクライマックスの戦いが、いよいよ始まる。
直江 光信
スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。
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