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その後、イングランドは割り切ってモールを多用し、NZは自陣からも思い切ってボールをつないだ。26-19で迎えた後半の立ち上がり。NZはCTBステイシー・フルーラーがキックオフの切り返しで左タッチライン際を抜け出しトライをあげる。スコアは26-24。後半9分には、交代で入ったばかりのインパクトプレーヤー、PRクリスタル・マレーがトライし、29-26と逆転。しかし、イングランドもモールでトライを返し、29-31と再び逆転。今度は31分、NZのCTBテレサ・フィッツパトリックがディフェンス裏にキックすると、瞬時の加速でボールを追ったフルーラーがゴール前でキャッチしてタックルで倒されながらパスをつなぎ、WTBアイーシャ・レティイイガが逆転トライを決める。スコアは、34-31。足を痛めて退場するフルーラーを、満員の観客がスタンディングオベーションで送り出す。のちに語り継がれるだろう名シーンだった。
3点を追うイングランドは試合終了間際、NZゴール前でラインアウトのチャンスを得る。モールを組めば間違いなく逆転トライだ。試合時間終了のサイレンが鳴り、最後のワンプレーが始まる。NZは一か八かの勝負に出た。モールディフェンスに徹するのではなく、ボールを奪おうと背番号19番のジョアナ・ナンウーがジャンプ。これがイングランドのノックオンを誘う。しばしもみあった後、ノーサイドの笛が鳴る。劇的な幕切れで劣勢を予想されたNZが歴史的勝利をものにしたのだ。イーデンパークは歓喜に揺れた。
10月8日から始まった第9回の女子ラグビーワールドカップは、笑顔で始まり笑顔で終わった。誰もがラグビーを楽しんだ。プール戦は優勝候補のチームが順当に勝ち進んだが、プールAでは、ウェールズとスコットランドが18-15という死闘を繰り広げ、プールCではフィジーが南アフリカを終了間際の逆転で下すなど僅差勝負も多かった。女子日本代表も鍛え上げたディフェンスで健闘したが、トライを獲りきる決定力に乏しく、3連敗で目標のベスト8には届かなかった。しかし、事前に南アフリカ、アイルランドとテストマッチを組み、周到な準備で臨んでの敗退には価値がある。3年後の大会に向けて、さらにプレーの判断、スキルの精度を高め、フィジカル面の強化など急ぎたい。
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