【ハイライト動画あり】京都産業大学、終盤に同志社大学を逆転し、大学選手権出場決定。ラグビー関西大学リーグ

残り時間約10分、何としてでも巻き返したい京産大。アタックで圧力をかけ続けた結果、チャンスが生まれる。敵陣でのラインアウトモール。スタンドからは「押せ！押せ！」という声が響く中、そのまま約20ｍ押し込み最後はFLヴェア・タモエフォラウ（現3＝札幌山の手）がトライ。31-26で逆転し、そのリードを守り切りノーサイド。ライバル対決は京産大の勝利で幕を閉じた。

逆転のトライを決めたヴェアは「勝負は最後まで分からない。自分のことをどれだけ信じられるか、苦しい時こそ自分を信じていないと勝てない」と口にした。今日の試合の勝因は最後まで諦めず、自分たちの努力を信じぬいた彼らの強い気持ちにあったのかもしれない。

今日の試合を振り返り、ゴール前でトライが取り切れない場面があったことや、ラインアウトやスクラムの安定などを課題に挙げた福西共同主将。厳しい分析とは裏腹に、「競った試合で勝てたことはチームにとって大きい。これを糧にして、2週間後の天理大学戦に臨みたい」と前向きな言葉を口にした。

次戦は今日の勝利で互いに大学選手権出場を決めた天理大学。春季トーナメントでは決着がつかず、引き分けで両校優勝となった。関西リーグの優勝の行方を占う大一番となるこの試合。今シーズンの課題であるセットプレーを修正し、必ず勝利をつかみ、連覇に王手をかけたい。

文／写真：藤田芽生（京産大アスレチック）