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逆転のトライを奪った、ヴェア・タモエフォラウ
11月6日、宝ヶ池球技場には京都産業大学と同志社大学のファンが押し寄せた。ライバル校としてこれまで切磋琢磨してきた2校。今シーズンの勝者を決める戦いが始まる。
最初に勢いを見せたのは京産大。ターンオーバーし、SO(スタンドオフ)西仲隼(法4=近大付属)の手にボールが渡ると、相手のディフェンスをかわしながら約70mを走り切り、トライ。先制点を奪う。しかし、ここからしばらく得点できない時間が続いた。第4節までは相手から50点以上奪い、攻撃力の高さを見せていた京産大だが自身のミスなどが相次ぎ、ゴールラインに近づけない。
先制トライを奪った西仲隼と喜ぶメンバー
相手の攻撃は、前節手ごたえを感じていたディフェンスで阻み、両校譲らずの状態が続く。そこで流れを変えたのは、公式戦初出場のCTB(センター)藤本凌聖(法2=朝明)のジャッカル。その後、敵陣でのラインアウト。モールからLO(ロック)アサエリ・ラウシー(現4=日本航空石川)が抜け出し、大きくゲイン。最後は共同主将のFL(フランカー)福西隼杜(済4=報徳学園)が押し込み、12-0となった。
前半32分、相手が自陣5mラインまで迫る。ここは何としても守り切りたいところだったが、課題のラインアウトでミスが出た。相手ボールのスクラムの後、ディフェンスの隙をつかれ得点を許す。
前半も終わりに近づいてきた39分、敵陣でのラインアウト。投げたボールがジャンパーの頭上を大きく超えてしまう。しかし、こぼれたボールを藤本が走り込みキャッチ。その勢いのまま、一気にインゴールへ。公式戦初トライは、ピンチをチャンスに変えたミラクルプレーだった。その後、ロスタイムで相手に攻め込まれる場面もあったが、24-7で前半は終了した。
後半開始直後のことだった。相手がキックパスのボールを上手くキャッチし、同志社大特有のスピードラグビーを展開され、一気にインゴールまで運ばれた。ここから同志社ペースで試合が動き始める。京産大のペナルティで相手にチャンスを与え、さらに2本のトライを決められ、24-26と逆転されてしまった。
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