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江良颯(帝京大学)
リーグワンの開幕、盛り上がった男女の日本代表戦と、2022年の日本ラグビーは見どころが満載だが、9月からは東西の大学リーグが開幕する。年末年始に開催される全国大学選手権の出場権をかけた予選をかねるが、それぞれのリーグに伝統があり、優勝争い、順位争いのなかで各チーム、選手が力をつけていく。そのプロセスを見るのがファンの楽しみだ。将来が楽しみな有望選手も多い。筆者の独断・偏見で今季の注目選手をあげてみたい。まずは、強豪大学ひしめく関東大学対抗戦Aから。
全国大学選手権で4シーズンぶりに頂点に立った帝京大には、キャプテンのCTB松山千大ほか、この世代を代表するタレントが揃っている。ゲームを操るプレーメイカーの高本幹也(4年、172cm、82kg)は大学屈指のSO。小学1年生で大阪の八尾ラグビースクールに入団し、大阪桐蔭高校では同校初の日本一の中心メンバーになった。勝負を決めたタックルは高校ラグビーファンの語り草だ。視野が広く、ゲームの先を読みながら正確なキック、パスで味方を走らせ、自らタックラーの身体をぶつけることもいとわない。対抗戦、大学選手権で連覇を狙うキーマンだ。
同じく大阪桐蔭出身のHO江良颯(3年、171cm、100kg)、FL奥井章仁(3年、177cm、103kg)は攻守に俊敏な動きを見せる。奥井と強力なFLコンビを形成するのが神奈川の桐蔭学園出身の青木恵斗(2年、187cm、106kg)だ。この3人はパワフルにディフェンス網をぶち破ることもあれば、タッチライン際を駆け抜けてトライを奪うことも。特に青木は長身を利してキックパスを受けることも多くなるだろう。夏合宿の試合で存在感を見せていたのはCTB二村莞司(4年、180cm、88kg)。力強い突進、ハイパントキャッチ、好判断のキックなどあり、BKの軸になりそうだ。
相良昌彦主将(早稲田大学)
対抗戦2位の早大も突破力あるFL相良昌彦キャプテン(180cm、99kg)はじめ、好選手が揃うが、NO8からHOに転向した佐藤健次(2年、177cm、108kg)の才能は図抜けている。早大の強みになりつつあるスクラムの要であり、ランニングスキルも高く、モールの最後尾からの突進は一対一で止めるのは難しい。同じく1年生から活躍するSH宮尾昌典(2年、165cm、70kg)は正確なパスワークだけではなく、好サポートからのトライもある。SO/CTB吉村紘(4年、175cm、84kg)、CTB松下怜央(4年、183cm、93kg)ほか名前をあげたい選手は多いのだが、昨季の高校日本一チーム東海大大阪仰星からやってきた1年生CTB野中健吾も視野の広さ、確かなスキルで活躍しそうだ。
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