人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2022年8月22日

大学王者・帝京大、21点差を逆転 地力つける早大との接戦を制す

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
  • Line

早稲田大学 相良昌彦キャプテン

後半は帝京大のペースになるかと思われたが、早大もスクラムで圧力をかけて反則を誘うなど一歩も引かない。後半10分、スクラムからのNO8相良昌彦キャプテン(4年)の突進で攻め込み、SH宮尾のパスに走り込んだCTB松下が3人のタックルをかわしながらトライ。28-21とリードする。その後も早大はブレイクダウンにプレッシャーをかけて帝京大の攻撃を寸断したが、18分、スクラムで圧力を受けてボール出しが乱れ、帝京大NO8延原秀飛(3年)にトライを奪われてしまった。スコアは、28-28の同点となる。

その後も一進一退の攻防が続き、急に雨が振り出したこともあってスコアは停滞する。残り時間わずかとなった後半37分、早大陣に深く入った帝京大がラインアウトから攻め、SO高本がディフェンス背後にショートパントを上げてトライを狙う。早大WTB岡ザキ(山に竒)颯馬(3年)が反応し、高本が自らキャッチしたボールに手をかけたが、こぼれたボールをSH李錦寿(2年)が押さえてトライ。ゴールも決まって35-28。これが決勝点となった。世代屈指のSO高本は良く伸びる左足のキックで陣地を進め、キックパスなど多彩な攻撃選択で早大のディフェンスを乱し、チームを勝利に導いた。

「楽しかったです」と、開口一番に報道陣に語ったのは帝京大の松山キャプテンだ。「試合の入りは上手くいかないこともあると想定していたので、うまく切り替えられました」。指揮官は長年チームを率いた岩出雅之監督から相馬朋和監督になり、練習はさらにハードになったという。大学選手権連覇を狙うにふさわしい実力を示した帝京大と、攻守ともに力強い成長を感じさせた早大。秋以降の戦いが楽しみになる試合内容だった。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ