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ラグビー コラム 2022年7月8日

この夏、最後の戦い。フランス代表との最終戦、日本代表は身長2m超のツインタワーで空中戦に挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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フランス代表 スターティングメンバー

一方のフランス代表は、第1戦から先発で1名のみの変更。正確なプレースキックを披露したFBメルヴィン・ジャミネに代わって21歳のマックス・スプリングが出場する。スプリングはラシン92所属で、6月20日にイングランド代表を破ったバーバリアンズクラブのFBとして活躍した。ランニングスキルの高い選手だ。注目は第1戦でテストマッチデビューとなったLOトマ・ジョルムス。身長203cm、体重127kgの肉体を折りたたんで低く激しいタックルを決める。SOマチュー・ジャリベールのアタックセンスは第1戦でも証明済み。突進力あるCTBヨラム・モエファナとのボルドー・ベーグル所属コンビは今回も日本代表の脅威になる。

夏のシリーズの最終戦となるが、ジョセフHCは、「バランスが大事。かしこく戦わなくてはいけない」と言った。第1戦は立ち上がりにミスから失点。その後はボールをキープしてゲームをコントロールできたものの、後半はアタックの勢いを作れず簡単に失点した。防御背後へのキックも織り交ぜながらいかに効率よく前進したい。スクラム、ラインアウトの安定も不可欠だ。注目点の一つは、フランス代表BKの攻撃に対するディフェンスの修正だ。スクラムやラインアウトからのサインプレーであっさりトライを奪われたのは、SOマチュー・ジャリベールを軸に縦に並んだ選手たちが日本代表のディフェンダーを引き付け、さらにダミーのランナーが走り込んでスペースを作る巧みな攻撃に対処できなかったからだ。この攻撃をどう止めるのかは興味深い。

7月9日(土)、国立競技場には5万人以上の観客が集うことになりそうだが、第1戦の反省を踏まえ、年齢的にも若く、テストマッチの経験が少ない日本代表がいかに戦うのか。第1戦のような消耗戦は避けたい。ただし、キックを多用すれば、キック力、カウンターアタックの能力を兼ね備えるフランス代表の実力を引き出してしまう可能性もある。正確なキックで地域を進め、ディフェンスでプレッシャーをかけ続けたい。結果も大事だが、秋の代表戦への期待感がふくらむ試合であってほしい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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