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リーグワンで攻撃的なSHとして東芝ブレイブルーパス東京のベスト4入りに貢献した小川高廣も楽しみだ。「小川は素晴らしいプレーヤー。ここ5年は田中史朗、流大がいたが、チャンスが巡ってきた」(ジョセフHC)。キャップ数の少ないHO堀越康介、CTBシェーン・ゲイツらの実力者もここでアピールして宮崎組への昇格を果たしたい。
ウルグアイ代表 スターティングメンバー
対するウルグアイ代表もLOカルロス・デウス(20歳)、FLルカス・ビアンキ(21歳)など、20歳台前半の選手が多い。ウルグアイ代表のエステバン・メネセスヘッドコーチは、「我々は若い選手と経験豊富な選手が混ざったチームです。新しい世代の登場はウルグアイラグビーにとってとても重要です」と話す。ウルグアイラグビー協会の方針でほとんどの選手が国内最強クラブのペニャロールに所属し、コンビネーションを高めている。今回のメンバーも23名中21名がペニャロールだ。
代表66キャップのCTBアンドレス・ビラセカキャプテンは2019年のラグビーワールドカップでフィジーを破ったメンバー。184cm、96kgとサイズもある。日本代表としては、フィジカル面で後れを取らず、スクラム、ラインアウトを安定させ、小川、田村のHB団を軸にテンポよくボールを動かしたい。トンガサムライフィフティーンとの戦いでは、フィジカルの強さに圧力を受けてテンポアップできない時間帯があった。NDSとしての2戦目でコンビネーションは高まってくるはず。素早くボールを動かすことでスペースを作り、根塚、竹山がゴールラインを駆け抜け、観客を沸かせてほしい。日本代表選手のモチベーションは高く、ウルグアイ代表も情熱的に粘り強く戦うチームだ。両チームの国歌斉唱からテストマッチの緊張感を存分に味わえる試合になりそうだ。
文:村上 晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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