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ラグビー コラム 2022年2月4日

消えた怪物はここにいた ~スピアーズ船橋・東京ベイのオペティ・ヘル~

be rugby ~ラグビーであれ~ by 藤島 大
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オペティ・ヘル

ガツンと当たる。バカーンとぶちかます。ゴーンと吹っ飛ばす。どれとも違う。音がほとんど聞こえない。なのにタックルに向かった選手は朽ちて地面に横たわる。擬音を用いると「ホーワーーン」といったところ。濁点の必要はない。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイの右プロップ、オペティ・ヘルの突進が止まらない。リーグワン開幕で日本列島のラグビー好きは23歳の怪物を発見した。トライアル期間を経て2019年9月に契約発表だから知る人は知っていた。ただし、その後の負傷もあって多くは新リーグで初めて凝視した。

トンガ王国出身。身長190cm、体重は127kg。雄大な骨格よりもさらに攻守のスケールは大きい。1月22日の第3節、コベルコ神戸スティーラーズを向こうに大いに暴れた。ランのみならず、空想上の巨人が岩石を投げ捨てたかのごときタックル、ボールにからむ柔らかさなど多面的な身体能力や球技感覚を発揮した。敵地での22ー27の黒星にあって「スター誕生」のときめきを広げた。

実はスターはここに誕生したわけではなく、とっくに世に出ていた。一例で2016年10月に英国ウェールズのメディアが、映像で広まった17歳のオぺティ・ヘルの破壊力について書いている。

「早々にワラビーズに呼ばれるだろう。センセーショナルな新卒業生の活躍はジョナ・ロムーにそっくりだ」(Wales Online)

ジョナ・ロムー。オールブラックスの巨漢ウイング、1995年のワールドカップのヒーローだ。タックルを仕掛けた者を「芝の上のカーペット」とさせたトンガ系の怪物ランナーである。のちのスピアーズの3番はさっそく偉大な故人に重ねられている。 

オぺティ・ヘルはトンガ王国に生まれた。ラグビーの奨学制度でオーストラリア・シドニーのニューイントン校に留学する。ちなみ同校は「オーストラリアの学校で最初にラグビーをプレイした一校」(『ラグビーの世界史』)である。かつてのトンガ国王、タウファアハウ・トゥポウ4世(そろばん教育をきっかけに大東文化大学に留学生を送り出した人物。そこから現在の日本とトンガのラグビーの強い結びつきは始まった)もここに学んだ。

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