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ラグビー コラム 2021年6月2日

【日本ラグビーを支えるスペシャリスト】 15人制日本代表アナリスト浜野俊平さんに訊く

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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──トップリーグの分析というのは、日本代表に必要な選手を数字から見つけるということですか。
「それに加えて、スタジアムでコーチ陣が良いと思った選手のプレーを数値化するのです。見て感じたことは主観的ですから、客観的な情報では他選手とどのような差があるのかを比較します。たとえば、姫野和樹はジャッカルやボールキャリーの力強い突進が特徴というイメージがありますが、実はタックルに行った回数が昨年のトップリーグで一番多い選手でした」

浜野俊平さん

──他に数字的な見方で例をあげていただけますか。
「日本代表のFW第三列は、ラックの参加率と、相手を排除する確率が高いです。そういったプレー一つ一つのクオリティもそうですし、インターナショナルレベルと比較するために、トップリーグにいる各国代表選手を分析します。パナソニック ワイルドナイツのLOジョージ・クルーズ(イングランド代表)は、ボールキャリーよりも、ラックで相手をクリーンアウトする能力が高い選手です。彼はイングランド代表選手ですので、彼と比べて、他の選手はどうだろうという見方をすることができます」

──2019年のRWCの日本代表の躍進も分析の成果が出ていたのでしょうね。
「チームの戦い方の分析をすると、アイルランド代表は自分たちでボール保持時間を長くして、相手にボールを持たせたくないチームでした。いかに守り続けさせるかがキーでした。次のサモア代表はボールを継続して支配するラグビースタイルではなかった。だから、こちらはキックを上手く使いながら攻めました。この2試合を見た人は、日本代表がまったく違うラグビーをしたように見えたと思います。スコットランド代表もアイルランド代表と似ていました。南アフリカ代表はキックを蹴って守り続けるスタイル。ボールを持ちたいか、持ちたくないかはチームによって異なりました」

──大学生の頃から日本代表に関わって作業をするのは緊張感があったでしょう。
「7人制日本代表に関わったとき、瀬川智広ヘッドコーチから、日の丸を背負うことの意味や、プレッシャー下でやらなければいけないことを、気持ちを込めて教えていただきました。それ以降は、一つ一つ自分のやっていることに意味と誇りを持って取り組んでいます。いまは自分が何をすべきか明確に分かっていますので、気負いや不安はありません」

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