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ラグビー コラム 2021年6月2日

【日本ラグビーを支えるスペシャリスト】 15人制日本代表アナリスト浜野俊平さんに訊く

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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浜野俊平さん

──トップリーグの公式サイトに、「クリーンブレイク」「ボールキャリー」「オフロードパス」などの項目が数値化されていますね。もっと細かく分析しているのですか。
「ラインブレイクの数が、どちらかのチームが多かったとします。では、どんな起点からか、グラウンドの場所はどこか、一つのパスか、二つ目のパスか、より細かいところを見ながら、本当に気を付けないといけないプレーはどれなのか、そんなところを見える形にしていっています」

──最近、重要視されている数字はありますか。
「何人でボールをクリーンアウトしたか、相手のディフェンダーを何人巻き込んだか。こちらがボールを持ち込んでいるのに、相手が全員立っていたら有効な攻撃にはならない。ここは世界的に見ている人が多いところです」

──さまざまなスポーツでアナリストの役割は重要になっていると思います。
「いろんなデータが増えていますが、大事なのはそれを読み取る力です。小学校でプログラミングが必修化されて、データを取得する方法はみんな上手くなると思います。しかし、その意味をくみ取って最大限に吸収するということができないと、せっかくの情報も使いきれなくなります。アナリストの役割は重要になっていくと思います」

──子供たちや学生で、アナリストを目指す人は、どんな準備をしていけばいいですか。
「プログラミングができるようになれば、人の手で一日かかるものが、5分、10分でできます。英語ができれば、海外の人と話し合い、いろんなところにアクセスして情報を収集することもできます。そうすれば余った時間でコーチと話し合い、意見をすり合わることができます」

──英語は必要だということですね。浜野さんは英語の勉強はされたのですか。
「僕は3歳から小学6年生まで8年間アメリカに住んでいました。大学も英語の授業をとっていました。コミュニケーションがとれないと、指示がよく理解できないことがありますからね。ラグビーを上手にプレーできる人、見るのが大好きな人はたくさんいます。差別化するには、それ以外のところで武器が必要だとは思いますね」

──2023年大会に向かって個人的な目標はありますか。
「アナリストのレベルを上げて的確に役割と果たしたいと思いますが、僕らだけが持っている情報ではなく、コーチ、選手たちがその情報を掘り下げて分析し、アクションに結びつけることができれば、チームのパフォーマンスに好影響を及ぼすと思います。そういったことを、個々がやっていくように仕向けていくのが、組織力を上げるうえでも目指す形なのかなと思います。2023年に向けてやりたいミッションです」

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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