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トップリーグ 2018-2019総合順位決定トーナメントは、ベスト4が出そろった。神戸製鋼コベルコスティーラーズ、サントリーサンゴリアス、トヨタ自動車ヴェルブリッツ、ヤマハ発動機ジュビロである。この4チームによる戦いは「第56回日本ラグビーフットボール選手権大会」を兼ねる。12月8日、大阪と東京で時間をずらして行われる2試合は、いずれも勝敗の予想が難しい好カードになった。
午後2時、東大阪市花園ラグビー場で行われるのは、神戸製鋼対トヨタ自動車だ。神戸製鋼は2回戦でリコーブラックラムズから8トライを奪う攻撃力の高さを披露。SH日和佐篤、SOダン・カーターのハーフ団は的確な判断と正確なスキルでボールを動かし、フィールドのどこからでも攻める今季のスタイルを司る。突破力抜群のリチャード・バックマンが、山中亮平の負傷によってFBに入るのも注目ポイントだ。リコー戦ではアダム・アシュリークーパーとのCTBコンビでディフェンスを翻弄したバックマンは、BKならどこでもこなせる万能プレーヤー。最後尾でどんなプレーを見せてくれるのか。
対するトヨタ自動車は常勝軍団パナソニック ワイルドナイツを破っての準決勝進出。NO8姫野和樹キャプテン、LOジェイソン・ジェンキンスを筆頭にフィジカルなプレーは最大の強みだ。CTBクリントン・スワートは突破力が魅力だが、正確で飛距離の出るプレースキックでもチームの得点力を高めている。先発に9名が名を連ねる海外出身選手はいずれもレベルが高い。「外国人選手に常日頃から伝えていることがあります。やみくもにプレーするのではなく、チームに付加価値を与えてくれる働きを望んでいると」とジェイク・ホワイト監督。献身的なプレーで神戸製鋼にプレッシャーをかける。
世界の強豪国にたとえれば、ニュージーランドスタイルの神戸製鋼と南アフリカスタイルのトヨタ自動車の戦いだ。スペースを巧みにつく神戸製鋼か、フィジカルの強みを押し出すトヨタ自動車か。ラグビーの醍醐味を存分に楽しめる戦いになるだろう。
午後4時、秩父宮ラグビー場で戦うのは、2回戦でクボタスピアーズの猛攻をしのぎ、三連覇へ一歩前進したサントリーと、2回戦でNTTコミュニケーションズシャイニングアークスとの激闘を制したヤマハ発動機だ。
サントリーはクボタ戦で28-26と、2点差の辛勝だったが、NO8ショーン・マクマーン、FB松島幸太朗という怪我からの復帰組が活躍。日本代表のヨーロッパ遠征から帰国したばかりのPR堀越康介、FL西川征克、SH流大、CTB梶村祐介も先発して、テンポの速い攻撃の中心になった。沢木敬介監督はクボタ戦後、後半に反則が多くなったことについてこうコメントした。「グレーな部分が多いから反則をとられる。もっとプレーをクリアにしていきたい」。ボール争奪戦でのプレーの質を高めて、ゲームを支配したい。
ヤマハ発動機の清宮克幸監督は、NTTコム戦後に自分たちの強みを問われ、「第一にスクラム。第二はセットプレーとディフェンス。どのチームにもトライを取られないディフェンス、そこのプライドは負けないと思っています」と話した。8人が一体となった押すスクラムを軸に、サントリーに圧力をかけたい。FLヘル ウヴェ、CTBヴィリアミ・タヒトゥアらタックルを弾きながらパワフルに前に出る選手もおり、ロングキッカーであり、正確なプレースキッカー五郎丸歩もいる。こうしたタレントの力を引き出し、勝たせることでは定評のある清宮監督が、サントリーに対してどんな策を準備するのか。
アタッキングラグビーのサントリーと、セットプレーを軸にしたヤマハスタイルの戦い。奇しくも今季のトップリーグ、総合順位決定トーナメントのトライ数はともに「37」。自分たちの特徴を明快に表現して勝つのはどっちだ?
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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