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――そういった限界の壁を“乗り越え”て“強く”なるにはどんなことをしていますか?
僕は、あまり人に相談しないで、自分で決めるタイプです。それが自分で解決したと言う自信につながります。とにかく悩み続けますね。悩んで悩んで、どうしようもないくらい落ちて、後は、時間が経つにつれて考えが整理され、浮き上がってくる、浮き上がるしかないという感じです。
――ご自身の強みは何だと思いますか?
自分のことを把握するのは得意ですね。調子の良し悪しを把握できるので、大会前など、ある程度どんな結果になるかイメージできてしまいます。順位の良し悪しで決めず、自分のベストをどれだけ大会に持っていけたかを判断基準として大事にしていますね。順位が良くてもあまりベストが出せなかったら嬉しくないし、順位が悪くてもベストが出せれば嬉しいと思っています。
――今“情熱”をもって取り組んでいる事はありますか?
年齢を重ねてきて、体調管理や怪我に悩まされることが多くなったので、ケアの方法や怪我しない体作りを念入りに行うようになりましたね。
「クライミングの未来に一生を捧げる覚悟」
――クライミング業界にとって“役立つ”と思えることをご自身で何かされていたりしますか?
クライミングの啓蒙に力を入れていきたいと思っています。僕自身、同世代があまりおらず少し寂しい思いもあったので、もっと多くの方に周知をすることで、仲間が増えればいいなと思います。
――原田選手はクライミングにどんな”価値“を見出していますか?
僕の中では、クライミングと言えばやはり外の岩を登る“ロッククライミング”だと思っています。
競技とは違った独特な魅力がありますし、スポーツクライミングの競技を引退したときにロッククライミングに専念していきたいと思っていますが、そちらはもっとマイナーかつ認知度が低い。競技だけではないクライミングもあると言うことと、その良さを発信するため、今の自分がしっかり競技でがんばることで認知を広めいきたいです。
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