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――まだまだマイナースポーツですが、オリンピックになったことで”大きな力を生み出す“可能性を秘めるようになってきました。世の中にどんな影響をもたらすと思いますか?
正直なところ、競技だけに特化したガチガチなクライミングだけが広がって欲しくないなと思っています。
自分の好きな時間に、好きなように練習できる、そんな自由度の高いスポーツとして広がって欲しい。
僕自身も、練習を極限まで厳格にし過ぎて続かなかった他のスポーツが、クライミングだけは、その自由度の高さに魅力を感じて続けてこれたので、同じ思いをしている方々にも寄り添えるスポーツとして周知できたらなと思っています。
「悩んだ末に手に入れられる自信」
――今後、取り組んでいきたい原田選手の“未来”をお聞かせください。
今シーズンの冬に開催されるジャパンカップを復帰戦として考えています。
怪我もあり、東京オリンピックが終わってからいろいろと悩むこともあり…2年ほどワールドカップなどに出場もしていなかったので、これからロサンゼルスオリンピック出場に向けて本気で取り組んでいこうと考えています。
自分としっかり向き合って、挫けない心と体をあと5年で作っていきたいと思います。
――東京2020オリンピックに出場したことで”変わったこと“逆に”変わらなかったこと“はありますか?
全く周りの目を気にするタイプではなかったのですが、東京オリンピック出場が決まってからすごく注目されることが多くなって、気にするようになってしまいました。自分の気持ちがブレて嫌になることもあり、そこは変わったなと思いました。それ以外は何も変わらなかったですね。クライミングを楽しんで、挑戦する気持ちは全く変わらなかったです。
――もし自分に“限界”があるとしたら何ですか?
限界の90%はメンタルだと思っていて、メンタルが自分を限界にしているんだと思っています。
東京オリンピックが終わってこの2年間、正直、過去の自分を超えることがないかもと悩んでいたのですが、考え方を変えたりして、やる気をまた戻しました。そこで無理と思ったら無理ですね。
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