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ピックアップ コラム 2020年10月23日

JUDO IS BACK!8か月ぶり再開のワールドツアーにビロディド、モラエイら豪華メンバー集う/グランドスラム・ブダペスト大会

柔×コラム by 古田 英毅
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IJF(国際柔道連盟)による開催宣言に付されたタイトルは「JUDO IS BACK!」。新型コロナウイルスの感染拡大によって3月から閉じられていた柔道ワールドツアー大会がいよいよ今週末、23日からハンガリーで行われるグランドスラム・ブダペストから再開される。この模様はJ SPORTSで生中継される。

欧州でなお収まらぬ新型コロナウイルスの脅威に対してIJFが採った策は、徹底した検査と隔離、そして消毒と「ソーシャルディスタンス」。選手は出国前から畳に上がる直前まで最低5度のPCR検査をクリアせねばならず、入国後はホテルに隔離されて専用車で試合場を往復。練習場の使用時間も厳しく制限され「密」は徹底的に排除される。選手は畳に上がる直前までマスクの着用が義務付けられ、まさに試合をしている間のみしか外すことは許されない。

そんな中で果たして本当に大会は行われるのか。当初700人近かったエントリー選手の数は本番が近づくにつれ漸減。テディ・リネール(フランス)ら大会の目玉になるはずだった選手何人かも姿を消し、20日には100kg超級の現役世界王者ルカシュ・クルパレク(チェコ)が出国直前のPCR検査で陽性反応を示して棄権。ドロー当日にも現地入りしていたイタリアチームがまるごと出場停止(複数選手に陽性反応との情報)となるアクシデントがあったが、それでも最終的に409人の選手の出場が確定した。

そしてこの残ったメンバー、日本代表の参加こそないものの、驚くべき豪華さである。大会開催自体が8か月ぶりということもあろうが、ツアーの最高峰である2月の2大会(パリとデュッセルドルフ)と比べてもまったく見劣りしない。簡単にそのみどころを紹介してみたい。

ダリア・ビロディド(ウクライナ)

今回は女子から。なんと言っても注目すべきは48kg級で世界選手権2連覇中の絶対王者ダリア・ビロディド(ウクライナ)。今回はなんと1階級上げて52kg級での参戦である。173センチという高身長ゆえかねてから減量の厳しさが指摘されていたが、五輪本番まで10か月近くを残したこの調整期に敢えて無理をする必要はないとの判断か。実戦で試合勘を養いつつ、しかし調整ペースは崩さないという「いいとこどり」の戦略と推察されるが、ファンにとってはこれほど面白いことはない。上背を生かして遠間から飛び込むあの強烈な大内刈、そして長い脚を利して相手を決して逃がさぬ必殺の「横三角」は、パワー自慢が揃った52kg級でも通用するのか。おそらく東京五輪後は階級を上げるであろう彼女の能力をあらためて測る上でも、その試合ぶり絶対に見逃せない。この階級には昨年12月に阿部詩を破ってセンセーションを巻き起こしたアモンディーヌ・ブシャー(フランス)がエントリーしており、ぜひ直接対決に期待したいところ。

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