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モーター スポーツ コラム 2024年2月28日

スーパーフォーミュラ シーズンプレビュー|凄かった2023年から、もっと凄そうな2024年へ

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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激戦必至の2024シーズン、開幕前のテストではダンディライアン勢が一歩リードか?

公式テストで安定した速さをみせた牧野任祐

例年以上に注目が集まるなかで、2月21日・22日に鈴鹿サーキットで行われた開幕前の合同テストは、1日目がウエット、2日目がドライと異なるコンディションとなった。

その中で2日間とも安定した速さをみせていたのが、DOCOMO TEAM DANDELION RACING勢。特に牧野任祐はセッション1から3まで全てトップタイムを記録。最後のセッション4では上位3台のタイムがオーバーテイクシステム(OTS)を使って記録されたものだったのに対し、同セッション4番手につけた牧野はOTSを使わずに、トップから0.169秒差のタイムをマーク。現状では頭ひとつ抜け出ていそうな雰囲気がある。

実際に本人も「今まで一番手応えが感じられたテストだったかなと思います」と今回のテストはかなりポジティブな内容だった様子。車両がSF23に変わった昨年前半は苦戦を強いられていたが、シーズン途中のテストでキッカケを掴み、2024年に入っても好調を維持できている原動力となっているようだ。

チームメイトの太田格之進も、1日目午後にギアボックストラブルに見舞われて、貴重なウエットコンディションでの走行時間を失うことになったが、全く悲観している様子はなく「相対的に見れば僕たちのチームは調子が良い。昨年の最終戦とか冬のテストで(ドライコンディションで)調子が良かったので、全然焦ってはいないです」と落ち着いている様子だった。

そのダンディライアン勢に次ぐ速さを見せていたのが、今季チームタイトル3連覇を狙うTEAM MUGEN。ウエットの1日目は牧野に次ぐ2・3番手タイムを記録すると、2日目は上位に食い込むベストタイムではなかったものの、午後のセッションで決勝を見据えたロングランテストを淡々と行っていた。昨年12月のテスト内容も踏まえると、今季も手強い存在になることは間違いなさそうだ。

開幕前のテストを終えた現時点では、この2チームが少しだけ抜け出ているという印象ではあるが、スーパーフォーミュラは気温や路面温度、風向きなどの“わずかなコンディション変化”で勢力図がガラリと変わる。そのため、実際のところは開幕戦が始まってみないと分からないというのが実情だ。特に2日目の総合結果をみると、全21台中14台が1秒以内にひしめいており、おそらく今シーズンも0.001秒単位の違いで順位が大きく入れ替わることになりそうだ。

はたして、空席となったカーナンバー1を誰が奪うのか……1戦たりとも見逃せない2024スーパーフォーミュラ王座争いが、いよいよ始まる。

J SPORTS オンデマンド番組情報

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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