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モーター スポーツ コラム 2023年10月20日

2023“SF鈴鹿決戦”チャンピオン候補1|宮田莉朋 ~遠回りしながらも、自信を深めてきた日々~

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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マシンのセットアップに関しても、今年からSF23に変わったことで、シーズン前のテストでは苦戦をしていたようだが、自分のアイディアも積極的にチームに伝え、突破口を見出していく。

そんな中で迎えた第3戦鈴鹿。予選でトラックリミット(走路外走行)をとられてしまい、該当のラップタイムが削除されて12番手からのスタートとなるが、持ち前の好ペースで順位を上げていき、アクシデントによるセーフティカー導入のタイミングに合わせてピットイン。ここでチームも完璧な作業で宮田を繰り出した。

3番手でコースに復帰した宮田は、それまでのバトルでオーバーテイクシステム(OTS)を使い込んでいたこともあり、52秒を残してレース再開を迎える。前を走るリアム・ローソンと坪井は100秒以上OTSを残していたこともあり、状況は不利かと思われたが、彼らよりもタイヤが新しい部分の利点を活かして、次々とオーバーテイクを決め、悲願の初優勝を飾った。

2023年第3戦で悲願の初優勝を飾った。

パルクフェルメで何度もガッツポーズを繰り返した宮田。ここまで喜びを爆発させたのは、おそらく初めてではなかったであろうか。それだけ、彼にとって鈴鹿での1戦がターニングポイントになったような気がする。その後のレースをみても、自信を持って走り、勝負どころで躊躇なく仕掛けていく姿が随所でみられている。

なかでも特筆したいのが、10月14日・15日に行われたSUPER GT第7戦オートポリス。最終スティントで強力なライバルがいるなかを的確な判断でチャンスを見つけ出して、次々と追い抜いていき逆転優勝を飾った。

そして、彼が常々言ってきた「世界に行きたい」という夢を実現する扉が、ついに開く。今季途中にTGR WECチャレンジドライバーに選抜された。詳しい発表は何もない状態だが、おそらく来季以降はWECへの本格参戦に向けて動き出していくのではないかと予想される。

世界への切符を確実に掴むためにも、スーパーフォーミュラのタイトルは是が非でも欲しいところ。第5戦SUGO以降、ランキング首位を維持していることもあり、彼に対してチャンピオン争いに関するメディアからの質問も自然と増えていったが、当の本人は「ポイントランキングのことはあまり気にしていない」と答えてきた。

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