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モーター スポーツ コラム 2023年10月10日

“記録上”では語り継がれなくなる名バトル&ドラマ

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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GT500クラスは、赤旗中断前のピットストップで逆転トップに躍り出たNo.17 Astemo NSX-GTが先行する展開となったが、その背後にはポールポジションからスタートしたNo.8 ARTA NSX-GT、さらには第5戦鈴鹿での失格裁定からリベンジに燃えるNo.23 MOTUL AUTECH Zが追いかけるという展開。ここからゴールまでの約40周にわたって、一瞬も気の抜けないトップ争いを繰り広げた。

熾烈なトップ争いが繰り広げられた。

再スタート直後、8号車を駆る大湯都史樹が猛攻を仕掛けるが17号車の塚越広大はなんとか凌いだ。レースも少し落ち着いたかに見えたが、52周目の1コーナーで一瞬の隙をついた大湯がインに飛び込んでトップの座を奪取。さらに背後には23号車を駆る松田次生も接近しており、3台ともGT300クラスの集団をかき分けながら、接近戦を繰り広げるという神経をすり減らすような戦いに突入していく。

その中でも勢いがありそうに見えたのは、トップに立った大湯。トラフィック処理の関係で一時的に3秒までギャップを広げたが、少しでもGT300車両に引っかかると後続の2台が接近。そうするうちに8号車のタイヤ消耗も始まり、接近戦の状態が続いた。

残り15周を切ると、優勝をかけたバトルが本格化。17号車が首位奪還を狙って仕掛けにいくも8号車も必死のブロックで前に出させない。そこで2台の間合いが少し開いたところで3番手の23号車が接近して順位アップを狙うという攻防戦がほぼ毎周にわたって展開された。

決定打に欠く状態が続いていた17号車だが、残り9周の最終コーナーで千載一遇のチャンスを掴む。8号車がGT300車両を抜くためにアウト側にラインをとった隙に17号車は一番イン側のラインを選んだ。うまくスピードを乗せられたことも相まって、GT300車両を挟む形で8号車のオーバーテイクに成功した。

そのままラストスパートをかけて、わずか数周で7秒ものリードを築いた17号車の塚越は見事トップチェッカーを受けた。チームのメインスポンサーである日立Astemoは、宮城県に大きな拠点を持ち、周辺にも工場がいくつかある。そのため、毎年SUGO大会には多数の応援団に駆けつけ、今回もAstemoレッドに染まった客席が大いに沸いた。

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