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モーター スポーツ コラム 2023年8月4日

7年ぶりのGT500勝利に勢いづくヨコハマタイヤ、夏場の中盤戦タイヤ争いがアツい!

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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その流れが加速したのが2022年。19号車が4度のポールポジションを獲得し、第7戦オートポリスでは24号車もポールポジションを獲得。全8戦のうち5戦をヨコハマタイヤ勢が予選トップを奪うという快挙だった。すっかりライバルたちの間でも「予選はヨコハマが速い」という認識が浸透していたが、逆を言えば「決勝では逆転できる」という考えがあったのも確かだった。

予選一発の速さが出てきたことで、次なる課題が見つかったヨコハマタイヤ勢。特に決勝でのペースとウォームアップ性能を大きく修正してきたのが今の状態と言えるだろう。

第3戦鈴鹿で優勝という結果をひとつ手にしたことは、彼らにとっても大きな自信につながったことは間違いない。特に第4戦富士に関しては24号車が6kgと非常に軽いサクセスウェイトで参戦することとなる。第2戦・第3戦ともに結果にはつながっていないものの速さはみせているだけに、今回は注目の1台となりそうだ。

快進撃を続けるヨコハマタイヤに対し、ライバルたちも黙っているはず。特に夏場のレースで手強いと言われているのがミシュランタイヤ勢だ。毎年のように8月の暑い時期で力強い走りをみせる傾向があり、今年も夏が近づくと「ミシュラン勢が速いだろう」という話がライバルの各所から自然と聞こえてきている。

夏場に強いミシュラン勢は、早さを見せることができるのか

すでに発表されているがミシュランは2023年いっぱいでSUPER GTのGT500クラス参戦を休止することを決定。最後のシーズンはチャンピオンを獲って有終の美を飾りたいだろう。そのためにも、彼らが得意とする夏場のレースでライバルに差をつけたいところ。昨年から日産勢の車両がZに変わり、富士と鈴鹿では速さをみせているだけに、目が離せない存在となることは間違いない。

今季はNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)のみの供給となっているダンロップタイヤも夏場は上位に来る傾向がある。特に第5戦の鈴鹿は得意としており、過去にはポールポジションを奪う走りもみせていた。第4戦は2kgのサクセスウェイトで参戦できるという部分を活かせられれば、上位進出も見えてくるかもしれない。

そして、2016年から7年連続でGT500のチャンピオンタイヤとなっているブリヂストン。今はライバルの挑戦を受けて立つ側となっているが、彼らの快進撃もあり例年ほどのアドバンテージがなさそうなのは確かだ。特にライバル勢が得意としている夏場で、どう対抗できるかが見どころとなるだろう。

いつもはマシンの違いなどに注目がいきがちなGT500クラスだが、今年はタイヤメーカーにも注目が集まるシーズンになっている。こうして複数メーカーのタイヤが参入し、しのぎを削り合うのもSUPER GTならではの魅力。ぜひ、こういった部分にも注目を集めてみてはいかがだろうか。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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