人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

モーター スポーツ コラム 2023年6月15日

スーパーフォーミュラ第5戦プレビュー|魔物が棲むSUGOは、新ヒーローが誕生する場所でもある

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
  • Line

さらに過去を振り返ると、2年連続チャンピオンである野尻智紀もルーキーイヤーだった2014年のSUGO大会で涙の初優勝を飾ったほか、フォーミュラ・ニッポン時代だった2010年には大嶋和也が、ここで初優勝を経験している。

そういう意味では、今年も新たなヒーローの誕生に期待も高まるのだが、前半戦を見ていると候補者も何人かいる。

前回のオートポリスで6位入賞を果たした牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だ。今シーズンはマシンやタイヤが新パッケージに変わったことで少し苦戦をしていたようだが、前戦で手応えを掴んだ様子。SUGOはダンディライアンが得意とするサーキットなだけに、予選から上位グリッドを獲得できれば、初優勝のチャンスも見えてくるのではないだろうか。

牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

同じく注目なのが、昨年ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)だ。第3戦鈴鹿では駆動系トラブルでフォーメーションラップ中にリタイアとなってしまったが、それ以外の3レースではコンスタントにポイントを獲得している。TCS NAKAJIMA RACINGも昨年はSUGOで速さをみせていただけに、うまく歯車が噛み合えばトップ争いに加わる姿も見られそうだ。

この他にも前回のオートポリスでは予選3番手を獲得し、復調の兆しをみせている阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)や、過去にもSUGOで好レースをみせた経験のある小林可夢偉(kids com Team KCMG)など、初優勝候補はたくさんいる。今年も感動の瞬間がみられるのか、注目の1戦となる。

もちろん、ランキング上位の争いも目が離せない。前回のオートポリスでは、野尻智紀(TEAM MUGEN)が体調不良で欠場し、僚友のリアム・ローソンが首位に浮上したのだが、2番手の宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、3番手の坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)など、ポイント差が非常に接近しているだけに、ここでも1ポイントでも多く獲得するためのつば迫り合いが見られそうだ。

SUGOの魔物の出現次第で、どういった展開になるのか……。全く予想のつかないレースウィークになるが、予選から決勝まで、手に汗握るバトルが展開されるのは間違いない。

文:吉田 知弘

吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
モーター スポーツを応援しよう!

モーター スポーツの放送・配信ページへ