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モーター スポーツ コラム 2023年5月30日

九州でも存分に発揮された“F1候補生”リアム・ローソンの強さ

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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戦略としては完璧な内容だったローソン&15号車陣営だったが、このままで終わらないのがスーパーフォーミュラというレース。アクシデントの影響で30周目にセーフティカーが入ったのだ。

セーフティカーが入った30周目

これで前後のギャップがリセットされたうえに、2番手の坪井、使った周回数の多いタイヤを履いている状態となったローソン。普通に考えれば不利な展開で、実際に本人も「一瞬は不安を感じた」と語るが、レース再開からの終盤戦でも、F1候補生の強さを見せつけられた。

レース再開直後の2周で自己ベストのラップタイムを連発し、坪井に対して2.5秒のギャップを築くと、最後は一番タイヤが新しい宮田が迫ってくることを想定してタイヤをセーブ。最終ラップは、残っているオーバーテイクシステムを全て放出。最後まで隙を見せない走りで逃げ切り、見事今季2勝目を飾った。

「早めにピットに入る戦略でいって、トラフィックもあったが、うまく追い抜くことができて、ギリギリで2人(坪井と宮田)の前に出ることができた。終盤の15周くらいは、とにかくタイヤを温存しながらポジションを維持できるように頑張った。今回も素晴らしい仕事をしてくれたTEAM MUGENと、体調不良で参戦できなくても、現地にいてチームのために動いてくれた野尻選手に感謝している」

こうして自分の勝利に酔いしれることなく、周囲への感謝のコメントを忘れないローソン。これも彼の強さの源なのかもしれない。

今回のレースでは、優勝争いに絡んだドライバーが複数人おり、それぞれの状況を鑑みて、どのタイミングでタイヤ交換をするかが、勝敗の分かれ目となった1戦だった。

どの戦略を選んでも、メリットとデメリットがあるという状況だったが、特にローソンに関しては、選んだ戦略のデメリットとなる部分を、自分自身の走りでかき消していけたことが、勝利につながったのだろう。

“言い訳をせず、自分にできることは何でもやる”オートポリスで垣間見えた彼が初コースで強い理由

リアム・ローソン(左)と田中洋克監督(右)

そして何より、多くのファンや関係者が驚いているであろうことが、初経験となるオートポリスで、これだけの好結果を残せたこと。これについてローソンは「シミュレーターで何度も練習を繰り返したし、オンボード映像も細かくチェックした。とにかく、得られる情報は全て集めて、自分のものにしようと思った」とコメントしていた。

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