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モーター スポーツ コラム 2023年5月17日

手前味噌ですが…トライアスロン中継を観戦して思ったこと

今日も今日とてプッシュ&ルーズ by 高橋 二朗
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前週の土曜日にトライアスロンの横浜大会をテレビ観戦しました。
横浜市の山下公園をスタート&ゴールとする設定となっていて、馴染みの景観の中でのイベントとなっていて楽しめましたね。

中継では、エリートクラスの女子、男子ともにスイム1.5Km、バイク40Km、ラン10Km、トータル51.5Km。スイムは山下公園前の湾内、氷川丸の横に設定された二つのブイを回る。最短距離は、当然ブイに最も近いところを周りたいと、先陣争いがかなり激しい。特に男子は、クロールの手が横に居る選手の頭や顔に当たってしまいスイムキャップやゴーグルが外れてしまうシーンが見られて、ボディーコンタクトは許されてはいないのですけれど、ハードなスポーツである一面を見られてちょっとビックリ。

当日は、雨模様で時折雨足が強くなっていた。スイムの後のバイクでは、神奈川県の県庁舎周辺の90度コーナーや180度ターンなどスポーツサイクルで濡れた路面を注意深くブレーキングとペダリングをしなくてはならないことも見てとれた。やはり、心配していたスリップ、転倒がいくつか起こっていた。コーナリング中にペダルにパワーをかけた瞬間にリヤタイヤがグリップを失って転倒。接地面積がものすごく小さいスポーツサイクリングのタイヤでは、滑り出したらどうしようもなかった。ランは、バイクと一部同じルートを周回。女子の優勝者が1時間53分32秒、男子は1時間42分13秒というタイムでゴールしてしまった。凄い。

テレビ番組はNHKのBS放送で放映されていたのですけれど、競技中継としては、もっと工夫して適切な状況解説をしていただきたかったですね。トライアスロン素人のボクが言うのもおこがましいのですけれど、わがSUPER GTの番組を一度お手本にしていただき、順位展開や選手間の差の表示、スプリットタイム、テロップの出し方などなどを再考していただきたい!当日、モニター観戦しながらヤキモキして、思わず<トップでなくて、その後ろ、後ろの順位が変わった!変わったでしょうが!>などと声を発してしまった次第。特にバイクでは40Kmと距離が長い間に各選手の体力的な変化や作戦がハッキリと見えて、その辺で的確な実況と解説があったのならもっともっと面白さとこの競技の深さが伝えられたのではと思った。率直に残念な思いが残った。

そして、もう一つ。
ゴールゲートとその先のエリアがとても狭くて、ゴールした選手たちが倒れ込み、体調を崩してして意識を失ったり、気分が悪くなりもどしてしまう選手の映像が流れてしまったのには閉口してしまった。スポーツの中継は難しいですですが、それゆえに工夫すれば、そのスポーツの人気がもっと高まると思います。

文:高橋 二朗

高橋 二朗

高橋 二朗

日本モータースポーツ記者会。 Autosport誌(英)日本特約ライターでもあり、国内外で精力的に取材活動をするモータースポーツジャーナリストの第一人者。1983年からルマン24時間レースを取材。1989年にはインディー500マイルレースで東洋人としては初めてピットリポートを現地から衛星生中継した。J SPORTSで放送のSUPER GTのピットレポーターおよび、GTトークバラエティ「GTV」のメインMCをつとめる。

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