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昨年は野尻智紀とTEAM MUGENが圧巻の走りをみせ、最終戦を待たずに両部門のチャンピオンが決まったが、今年はどんなシーズンになり、誰がチャンピオン争いに名乗りを上げるのか。開幕戦から目が離せないところだ。
■スーパーフォーミュラ恒例の『オーバーテイクシステム』が、一部運用変更
OTSの運用変更でドライバー同士の駆け引きが激しくなる。
そして、スーパーフォーミュラではレース中のオーバーテイク(追い抜き)を促進するために、2009年から『オーバーテイクシステム(OTS)』というものが導入されている。ステアリング(ハンドル)についているスイッチで発動させると、出力が約50~60馬力アップするようになり、前を走るマシンに並びかけるチャンスが生まれやすくなるというものだ。
導入当初は20秒間×5回をレース中に使用できるなど回数が決まっていたが、現在は1人あたり200秒間を自由に使い分けることができる。ただし、一度発動を終えるとインターバル(使用制限)の時間が設けられ、その間はOTSが使えない。
これまでは全コース統一で100秒とインターバルが決められていたが、2023年からサーキットによってインターバル時間が変更になることが発表された。具体的には以下の通りだ。
富士スピードウェイ(Rd.1、Rd.2、Rd.6)=120秒
鈴鹿サーキット(Rd.3、Rd.8、Rd.9)=100秒
オートポリス(Rd.4)=100秒
スポーツランドSUGO(Rd.5)=110秒
モビリティリゾートもてぎ(Rd.7)=120秒
また、これまではドライバーコックピットの上部にLEDライトが装着され、発動時は点滅していたが、こちらも2023年から変更となり、OTS発動時は点滅しないことになった。発動するタイミングが外観で判断しづらくなったが、その分ドライバー同士の駆け引きもがより激しいものになっていきそうだ。
なお、OTSの使用状況については、今年から本格的にサービスが始まるスーパーフォーミュラの新デジタルプラットフォーム『SFgo』で有料会員登録をすると、レース中に確認することができる。
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