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藤波清斗選手(No.56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R)「レースは最後まで何が起こるかわからないと改めて感じた」 | SUPER GT第8戦
SUPER GT あの瞬間 by 島村 元子──確かに慌ただしい展開で、状況を逐一把握できる状態ではありませんでした。戦略を立てていたサインガード側のエンジニアさん含め、スタッフも落ち着きなかったと思います。
藤波:そうです。最初、ちょっとわかってなかったんですけど、途中でテレビ中継の時に(画面にチャンピオン獲得のシミュレーションが)出てくるじゃないですか。で、あれ!? っていう感じで52ポイントが3台(52号車、10号車、56号車)になったんです。埼玉トヨペットさん(52号車)とゲイナーさん(10号車)とうちらが同ポイントになったんです。ただ、僕らが1番下だったんですよ。“マジか!?” って思って。同ポイントなのに、しかも僕らは開幕戦で勝ってるのに……って。多分表彰台の数で負けちゃってたと思うんです。だからちょっと複雑でした。それは鮮明に覚えてます(苦笑)。
──そういえば、終盤の20周くらいはチームと無線での交信をしていなかったと、あとの記者会見でオリベイラ選手がおっしゃっていましたね。
藤波:ピットのほうからは何も(オリベイラと)やり取りはなくて……。ここだけの話、(オリベイラは)チェッカーを受けて1コーナーでチャンピオン(獲得が)わかったみたいで……。チームラジオ(無線)が入ったみたいです。JPさんも何がなんだかわからない状況だったらしく、僕はホームストレートでチャンピオンボードを持って待ってたんですけど、気づいてないんですよ、JPさん。普通にストレートを全開でレコードラインで(走って)行っちゃったんで、“あっ、やっぱり。チャンピオンとったのに、JPさん、 レース結果が悪いとやっぱり怒るんだな”って思っちゃって(笑)。そしたら、(タイトル獲得を)知らされてなかったっていう状況だったらしいです。サインガードでこうやって(チャンピオンボードを)持って待ってたのに(笑)……(オリベイラが全開で)行っちゃったんで。まあでも、もうチャンピオンを獲れたんで何の問題もないです。
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