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モーター スポーツ コラム 2022年8月26日

王座争いへ注目集まるGT300クラス。実績のある2チームを止めるのは?

SUPER GT by 吉田 知弘
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その56号車を8.5ポイント差で追いかけるのが、2年連続でGT300王座を目指すNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)だ。こちらも第4戦富士で快進撃を披露。No.11 GAINER TANAX GT-Rとの一騎討ちとなった終盤の優勝争いでは、ストレートで引き離されるものの得意としているコーナー区間で相手を追い詰めていき、最終的に逆転の突破口を開いて、今季初優勝を飾った。

シリーズ連覇に向け、連勝を狙うNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT

このレースでは、山内がSUPER GT参戦100戦目を迎えた記念のレース。予選ではQ2でわずかの差でポールポジションを逃し悔しそうにしていてが、それをエネルギーに変えて、見事なオーバーテイクを決勝で披露した。

61号車といえば、予選での速さが昨年から目についているのだが、そこにダンロップタイヤとの開発も進んで、決勝での安定感もレースを重ねるごとに増してきている印象もある。前半戦では惜しいレースも多かったが、比較的GT3マシンなどのライバルが優勢と言われている富士スピードウェイで、自力でライバルを抜いて優勝を飾れたというのは、ドライバーのみならずチームにとっても自信につながったことだろう。ここからの後半戦、逃げる56号車をどう追いかけていくのか、注目が集まるところだ。

そして、前半戦を終えて、興味深いのが2020年王者の56号車と、2021年王者の61号車が、ランキングの1位と2位を分け合っているところ。SUPER GTはさまざまな要素が複雑に絡み合い、なかにはポイントが取れないことも覚悟しなければいけない状況がある中で、実績のある2チームが上位にきているところは、さすがという感じだ。

ただ、これで終わらないのが、SUPER GTの面白いところでもある。GT300クラスには、候補は挙げればキリがないほど、手強いライバルがたくさんいる。なかには前半4戦で思うように結果が残せず、まだサクセスウェイトが軽いチームもいる。チャンピオン争いを考えても、今回の鈴鹿で大量得点が欲しいところ。おそらく激しい戦いが予想されるのだが、その中でどのチームが結果を残して、チャンピオン争いに名乗りをあげるのか。好調な2チームに“待った”をかけられるのか。そういう点でも、450km勝負となる鈴鹿大会は目が離せない。

文:吉田 知弘

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吉田 知弘

吉田 知弘

幼少の頃から父親の影響でF1をはじめ国内外のモータースポーツに興味を持ち始め、その魅力を多くの人に伝えるべく、モータースポーツジャーナリストになることを決断。大学卒業後から執筆活動をスタートし、2011年からレース現場での取材を開始。現在ではスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久、全日本F3選手権など国内レースを中心に年間20戦以上を現地取材。webメディアを中心にニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載している。日本モータースポーツ記者会会員。石川県出身 1984年生まれ

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