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モーター スポーツ コラム 2021年6月10日

【スーパーバイク世界選手権 第3戦 ミサノ:プレビュー】レイがリードを拡大!ライバルは差を埋められるか?

モータースポーツコラム by 辻野 ヒロシ
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しかし、レイ以外で今季2勝を飾っているのはランキング3位のスコット・レディング(ドゥカティ)です。2019年当時は英国スーパーバイク選手権に参戦していたため、前回のミサノには参戦していませんが、ミサノはMotoGPでサンマリノGPの舞台。実はレディングは2015年のサンマリノGPで3位フィニッシュし、MotoGPクラスでの初表彰台を獲得しているのです。

そういう意味ではレディングにとっては相性の良いサーキットといえますし、ドゥカティにとっては地元イタリアでのレースということで、ここは勝ちにいかなくてはいけません。2019年はスーパーポールレースで当時のライダー、アルバロ・バウティスタが優勝を飾っています。

そしてドゥカティではワークスチームからは離れたチャズ・デイビス(ドゥカティ)が好調。第2戦のレース2ではなんとレディングの転倒も影響し、2位表彰台を獲得。ベテランとしての落ち着いたレースという意味でもデイビスが開幕戦から大きな存在感を示しています。デイビスは同じイタリアでもイモラサーキットを得意としており、ミサノは苦戦気味なコース。ここで開幕からの勢いを示せるなら、かなり今のチーム体制との相性が良いと言うことになるでしょう。

また、スーパーバイク世界選手権にステップアップして3戦目を迎える野左根航汰(ヤマハ)はここまで6レース中5レースでポイントを獲得。ぶっつけ本番のエストリルでは苦戦。「コースは単純だったが、タイムを出すのが難しかった。金曜日に転倒し、マシンをクラッシュさせてしまいました。痛み止めを飲んだりしながらレースに挑みました」とコメント。順位はアラゴンの開幕戦の方が良かったものの、本人は様々な収穫があったレースになった模様。ミサノはコースもよく知っているコースであり、テスト走行も経験済みとのことでポジティブな結果を期待できそうです。

グランプリが開催され、多くのライダーが走り込んでいるミサノ。そういった意味でも今季の勢力図がハッキリ分かり、流れが作られるレースになるでしょう。チャンピオン争いはレイが流れを掴むのか、ラズガットリオーグルやレディングが一矢報いてレイの勢いを止めにかかるのか、要注目のレースです。

文:辻野ヒロシ

辻野 ヒロシ

辻野 ヒロシ

1976年 鈴鹿市出身。アメリカ留学後、ラジオDJとして2002年より京都、大阪、名古屋などで活動。並行して2004年から鈴鹿サーキットで場内実況のレースアナウンサーに。
以後、テレビ中継のアナウンサーやリポーターとしても活動し、現在は鈴鹿サーキットの7割以上のレースイベントで実況、MCを行う。ジャーナリストとしてもWEB媒体を中心に執筆。海外のF1グランプリやマカオF3など海外取材も行っている。

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