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モーター スポーツ コラム 2020年7月27日

2020第1戦レビュー|スープラ完全制覇で始まった2020年。その裏で徹底されていたコロナ対策

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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実は予選一発の速さではホンダ勢がポールポジションを奪う勢いをみせるが、決勝になるとトヨタ(昨年までのレクサス)勢が安定感で逆転してくる。さらに春や秋など気温が低いコンディションではホンダ勢が強さを発揮するが、夏場はトヨタ勢の強さが際立つ……これは過去数年のレースを振り返っても、同じようなことが起きており、規定変更により新しい車両になった今シーズンも、マシンの大まかな特徴という部分では変わりがないようだ。

それが今年は新型コロナウイルスの影響で夏に開幕するという変則スケジュールになったこともあり、今回のようなワンサイドゲームになった可能性はありそうだ。

ただ、ホンダのスーパーGTプロジェクトリーダーを務める佐伯昌浩氏は「今年のクルマは開発期間も短かったし、コロナの影響でテストも数回中止になった。その影響もあって、この前の富士テストでようやく2020モデルが完成したという印象なんです。ここからはテストがないので、レースを戦いながらセットアップを煮詰めていくという進め方になっていくと思います。我々にとって厳しいスタートになっていることは間違いありません」と開幕直前にコメントした。

つまり今季のNSX-GTはまだ熟成仕切っておらず、これから伸び代を残しているとなると、シーズン中盤から後半にかけてはスープラの勢いを止める存在になってきそうだ。

実際に今回優勝したキャシディもホンダ勢の速さにはかなり警戒していた。

「NSX-GTはすごく強いクルマだと思っているし(彼らを攻略するのは)チャレンジングなことだと思っている。ただ、今日に関してはトヨタがタイヤ選択の部分で素晴らしい仕事をし、それが勝利につながった。もちろん、今日のこともしっかり振り返る必要があるけど、僕たちとNSX-GT勢とのバトルはこれからも続くと思うし、僕たちももっと頑張らなければいけないと思っている」

もちろん、開幕戦ではなかなか上位に食い込めなかった日産勢も第2戦以降の巻き返しに注目。今回の結果だけを見るとライバルから遅れをとっているようだが、テストで頻発した駆動系のトラブルは一切確認されなかった。こちらもトラブルで遅れた分が解消されていけば手強い存在になってくるのは間違いなさそうだ。

ニッサン勢の最高位は3号車(CRAFTSPORTS MOTUL GT-R)の7位。今後の巻き返しに期待したい。

GRスープラが鮮烈デビューを飾ったが、シリーズチャンピオン争いという点で見ると、まだ7レースも残っている。特にライバル陣営は今回の惨敗ぶりをかなり悔しがっており、次戦以降でのリベンジに燃えている。8月の第2戦はより激しい戦いが待っているかもしれない。

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