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モーター スポーツ コラム 2020年5月22日

ニッポンのモータースポーツのこれから 脇阪寿一×高橋二朗×ピエール北川 困難突破トーク 今スポーツは!モータースポーツ編

J SPORTSプロデューサーコラム by 杉山友輝(J SPORTSプロデューサー)
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イベントも、レースも開催されない日々

高橋二朗

渋谷でのモータースポーツJAPANを予定していたが、2月に中止を決定した

ピエール:さてモータースポーツとして、現状直面している困難とは?

高橋:私のことで言いますと、大変なのは事務所の家賃、売上。うちの事務所は32期目に入るのですが、シーズンオフから3月までは、イベントがないので売り上げがないんです。そして、4月からは順調に売り上げを伸ばさなくてはならないのですが、帳簿を見たら右肩下がりですね。でもいい意味では、今すぐ改善ではなく、将来的に改善しなくてはならないことも見えてきました。4月に開催を予定していたNPO法人のイベント「モータースポーツJAPAN」は、東京五輪の関係でこれまで利用してきたお台場が使えないので、渋谷をジャックする形で開催を考えていたのですが、2月中止を決定しました。直後に、政府が自粛を呼び掛けてくれたので、キャンセル料が半分くらいになったかな。それが今の所、困難ですね

ピエール:脇阪さんは、今年から引き受ける監督もそうですけれど、どんな状況でしょうか。

脇阪:TGR TEAM SARDは、新たなチームで人も入れ替わり、テストにしてもレースにしても共に過ごしてコミュニケーションを密に取りたい時期ではあったけど、今はそれが叶わない。我々はファンの前で戦って、ワクワクドキドキしてもらってという、レースはたくさんの方に支えてもらっているんですよね。それだけでなく、グランドスタンド裏にいる、みんなも困難に立ち向かっている。どうしたらいいかを、みんなが考えに考えているからこそ、ネガティブはだめです。ポジティブに考えたら、時間が出来たと思うんです。この期間に、モータースポーツが皆さんに忘れられないようにして、どう熱量をキープできるか。またコロナが終息して再開したときには、そのエネルギーをドカンと出して、たくさんのファンが集まってくれるよう準備をしておきたいと思っています。


「どうやったらレーサーになれますか?」に答えを見出した「この時期」

ピエール:お二人がこの時期に取り組んでいることを教えてください。脇阪さんはチームのメンバーとテレワークでミーティングをしたりしてますか?

脇阪:自宅待機になった最初の頃にオンラインミーティングはやりましたが、自粛期間が長いこともあり、やりきったんですよね。やはり車は走ったデータがないと先に進めないんです。さらにこれまでのビジネスをじっくり見直したりもしたけど、それでもまだまだ時間が余るので、未来に向けてeスポーツを立ち上げたら、その関係者がぐわーっと集まってくれて、YoutubeでLIVE配信をしています。たまに、イベントでハンドル持つと今でも反響が多く、48のおじさんでも「もう一回世界狙えるのかな」と。eスポーツでは凄い選手がたくさんいるので、モータースポーツファンがeスポーツの世界にも興味をもってくれたらいいですね。

ピエール:二朗さんはどうですか?

高橋:まずは規則正しい生活をする。曜日を忘れないですね(笑)。
eスポーツでいうと、昨年の茨城国体で競技として取り上げられました。国体で取り上げられたのは初めてのケースで中学生グループ、高校生グループに分かれてやっていましたね。ドイツ車種だったかな。JAFのマニファクチャライズ委員会 競技規則車両研究会の懇談会で委員会の担当者の視察報告を受けました。個人的にはeスポーツは才能ないのよ、グランツ―リスモやって、気持ち悪くなっちゃった。ミハエル・シューマッハもeスポーツはダメですね、レベルが一緒ですよ(笑)。

脇阪:酔うのは、目が付いていっていないだけです。私が頑張るので、それを二朗さんがメディアで取り上げていってください。

高橋:だけど、みんな設備投資してるよね?

ピエール:ハンドルコントローラーやディスプレイとか、凄いセット組んでる人いますよね。コロナの影響で動けなくなったけど、ポジティブにとらえれば、こういう状況だからこそ、新たな未来に繋がるeスポーツに巡り合えたのではないでしょうか?

脇阪:すごく感謝していることがあって、どうしたらレーサーになれますかという親御さんの質問に「グランツーリスモをやってください」と言えるようになったんです。それまではカートを勧めていたけど、カートも数百万かかってしまう。しかも、カートを買い与えても、気が変わることもあるかもしれない。僕はeスポーツのために部屋を借りたんですけど、すべての機材があって、ゆくゆくはそこに機材持っていない子供が来て、トレーニングして、いずれその世界に進んでいく環境を整えたいと思ってます。

ピエール:これからeスポーツの部活が出来て、そこからプロが生まれる時代が来るんじゃないかと思ってました!

脇阪:今でこそ脇阪寿一を知ってもらえて、「チーム持たれないんですか」と聞かれることがあるんです。でも、僕は鈴木亜久里さんに育ててもらったんですけど、亜久里さんのところで何度クラッシュしたかを考えると…。
亜久里さんの口癖は「お前さえいなければ、俺は一番高いベンツがあと10数台あったんだぞ」でした。僕レベルがリアルレーシングチームのオーナーになるのは難しいと思うので、リアルのクラッシュ費用かかるほうは亜久里さんにお任せして、僕はeスポーツでレーシングチームをつくって若手育成をしていきたいです。
eスポーツならば、クラッシュしてもボタンひとつで車が直りますのでね(笑)。

高橋:F1チームはみんな、eスポーツのチームを傘下に収めてますよね。日本人でも、何人か雇いたいといわれているレベルのeスポーツプレーヤーがいるんですよね。


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