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モーター スポーツ コラム 2018年6月19日

ようやく開いた扉。ル・マンで愛されるために、さらなるストーリーを

モータースポーツコラム by 平野 隆治
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たしかに、プッシュせず走る余裕こそあったのかもしれない。終盤に7号車の小林可夢偉が「直前まで無線でピットに入ると言っていたのに、通り過ぎてしまった」というミスを犯したのも余裕があったからこそだろう。それでもトラブルなく、かつ一定のペース以上で走りきることが与えられた大きなミッションだったのだ。筆者は毎年、このル・マン24時間は「己の技術で、24時間を速く、かつ確実に走りきるレース」だと訴えてきたが、それを果たした彼らには、ル・マンウイナーの称号がふさわしい。

「とにかくホッとしました」とレース後繰り返した中嶋一貴の言葉は、ある意味“ホンネ”だろう。マスコミ好みの感動的なセリフではなかったが、長年現地で見てきた身からすると、この言葉はとても重みを感じる。

初勝利を輝かせるために、さらなるストーリーを

2012年からの挑戦は、6回目でようやく実を結ぶことになった。トヨタはル・マン24時間で勝利を掴んだことによって、歴史の扉をようやく開き、“名脇役”から脱することができたのだと思う。そして、筆者はトヨタに望むのは、今度はさらに“ストーリー”を築いてほしいと思うのだ。そして、ル・マンに愛される存在になって欲しい。

近年ではポルシェ、アウディ、過去にはメルセデスやジャガー、プジョー、ルノー、フェラーリ、フォード……。世界の自動車メーカーは、ル・マン24時間で“ストーリー”を築くことによって、そのメーカーの性能の高さ、信頼性の高さを示してきた。これは一度勝つだけでは築かれないし、来たるべきライバルと戦い、今度は勝者として振る舞ってこそ築かれるものだ。

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