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モーター スポーツ コラム 2018年6月19日

ようやく開いた扉。ル・マンで愛されるために、さらなるストーリーを

モータースポーツコラム by 平野 隆治
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そして、トヨタはこのル・マン/WECの活動をよりプロモーションに活かす努力をし、ル・マンで愛される存在になって欲しいと心から願う。ウイナーとして名を連ねることはできたが、その存在感はル・マンではまだまだだ。ポルシェやBMWの旗を振る人は多くても、トヨタの旗を振る人はまだほとんどいない。世界各国のファン、メディアに愛され、市販車のプロモーションに繋げるという面では、まだまだヨーロッパやアメリカのメーカーに学ぶべきところはたくさんある。

なんのためにモータースポーツを戦うのか。ヨーロッパのメーカーはその点は特に巧妙で、今季カテゴリーは違ってしまったが、今年のル・マンで最も存在感があったのはやはりポルシェだっただろう。トヨタは今年、会場内でGRスーパースポーツ・コンセプトの発表などを行ったが、今後さらにプロモーションとの密接な関係を築いて欲しいと願っている。

「良かったわね。おばあちゃんが日本の人たちへのお祝いにケーキを焼いてくれたよ」

ル・マン24時間の決勝レースが終わり、取り急ぎの原稿を書き終えテルトルルージュ先の民宿に戻ると、宿のママがそう教えてくれた。トヨタの初優勝は、フランスの地元の人々にもしっかり届けられている。ウイナーズクラブへの扉はようやく開いた。今年の歴史的勝利をより世界に響かせるために、トヨタにはさらなる伝説を作る努力を願いたい。

注記)FIA世界耐久選手権(WEC)が2012年に復活してからの挑戦回数。
トヨタのル・マン24時間レースへの挑戦は1985年から20回目。

平野 隆治

平野 隆治

1976年横浜市出身。モータースポーツ専門誌、サイトの編集部員を経て、2015年からモータースポーツを中心にした“自称なんでも屋”に転身。SUPER GTは10年以上ほぼ全戦現地で取材をこなしてきた。

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