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サッカー フットサル コラム 2025年4月25日

目指せシーズン2勝目!赤と水色の新指揮官対決! 浦和レッズユース×川崎フロンターレU-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第4節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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浦和レッズユース・中村虎太郎

コーチから昇格する格好で阿部勇樹監督が新指揮官に就任し、4年ぶりにプレミアリーグへと帰還した浦和レッズユース。開幕戦はホームで流通経済大柏高校に競り負けたものの、第2節では3ゴールを叩き出し、柏レイソルU-18に快勝。今季初白星を獲得した。

埼玉勢対決となった前節の昌平高校戦は、前半こそスコアレスで折り返したが、後半に入って2点をリードされる展開に。中村虎太郎のゴールで1点を返すも、終盤に突き放されて1-3で敗戦。3試合を終えて1勝2敗で黒星先行となり、8位に付けている。

一方、クラブOBの森勇介監督を新指揮官に据えた川崎フロンターレU-18は、開幕戦で昇格組の東京ヴェルディユースと対戦。先制後にいったんは逆転されるも、77分と78分の連続ゴールで再逆転に成功。新体制の初陣を勝利で飾ると、第2節の市立船橋高校戦では2度のビハインドを追い付き、勝点1を手繰り寄せる。

前節の流通経済大柏高校戦は、なかなかテンポの上がらなかった前半にセットプレーから先制点を献上したが、後半にセットプレーから小川尋斗のプレミア初ゴールでスコアを振り出しに引き戻し、結果は1-1のドロー。開幕3試合は1勝2分けで、現在は6位と悪くないスタートを切った印象だ。

浦和レッズユースで好調をキープしているのが、前線で積極的なプレーを披露している中村虎太郎だ。開幕戦で自らキッカーに名乗り出てPKを沈めると、ここまでEASTではただ1人となる3試合連続ゴールを記録。「自分は背後の抜け出しだったり、縦への推進力、パワフルさが持ち味」という強みをしっかりと出せている。

高円宮杯プレミアリーグ特集サイト

1-2で敗れた開幕戦後にも、「自分が3点決めていたら勝てたので、全然満足はしていないです」ときっぱり言い切るような強気なメンタルも魅力的。ボールを持った時の仕掛ける姿勢と、ゴールを意識したポジショニングは、憧れだという興梠慎三・アカデミーロールモデルコーチに重なる部分もある。

中学時代は岡山のアルコバレーノFCでプレーしていたが、「レッズは凄く歴史のあるクラブですし、練習参加させてもらった時に、スタッフの方や選手の熱量が自分に合っていたので、『このクラブに入ってプロになろう』と思って、ここに来ました」と単身で浦和へ。覚悟を持って赤いユニフォームに袖を通している2年生アタッカーには、今後も大いに注目していきたい。

アウェイゲームに臨む川崎U-18の中で存在感を高めているのが、ここまでフル出場を続けているセンターバックのペイシェンス海翔だ。U-18加入3年目となる今季の開幕戦で、待ちに待ったプレミアデビュー。「昨日の夜からメッチャ緊張していたんですけど、ここに来てアップしていたら『ああ、こんな感じでいいのか』みたいな感じで、ちょっと楽になって、ピッチに入ってからは全然緊張はなかったです」と初々しい感想を口にしながら、チームの勝利にきっちり貢献してみせた。

本人も「自分は身体の強さに自信を持ってやっているので、前に出た時に負けないことは意識してやっています」と語ったように、フィジカルと高さを生かした対人守備にストロングを持っており、試合を追うごとに自身の特徴を出しつつ、プレミアの水にも馴染んでいっている様子が窺える。

絶対的なセンターバックとして活躍してきたキャプテンの林駿佑は、前節のハーフタイムで負傷交代。やはり不動の左サイドバックとして昨年もハイパフォーマンスを続けていた関徳晴も欠場が続く中で、今やペイシェンスは間違いなく最終ラインのキーマンという立ち位置に。「チームの中に良いライバルがいて、凄く良い環境でやれているので、これからも出続けられるように練習していきたいです」という15番のさらなる成長は、川崎U-18の進化にとっても必要不可欠だ。

最後に浦和ユースを率いる阿部監督から伺った、印象的な言葉をご紹介しておこう。

「今年は『どれだけ怖がらずにやっていけるか』がテーマですね。最終ラインでボールを取られようが、チャレンジしたのであれば僕個人はOKにしたいですし、逆に消極的なバックパスや横パスで終わるのであれば、もっと運ぶ姿勢は見せてほしいですし、そもそもミスしてもみんながカバーしてくれるはずで、まだまだそういったところのお互いの信頼感は足りない部分なのかなと思うので、もっともっと選手それぞれがチャレンジしやすい環境をどうやって作っていくのかということを、ゲームを経験していく中で考えていければと思います」

ともにアグレッシブさを貫きたい赤と水色が、埼玉スタジアム2002 第4グラウンドで対峙する90分間。双方のチャレンジする姿勢が好ゲームに繋がることを、大いに期待したい。

川崎フロンターレU-18・ペイシェンス海翔

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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