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返り討ちか、リベンジか!昨季のEAST1位vs2位の保土ヶ谷バトル!横浜FCユース×鹿島アントラーズユースマッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第1節】
土屋雅史コラム by 土屋 雅史横浜FCユース・佃颯太
プレミア昇格4年目にして、初のEAST制覇を成し遂げた昨季の横浜FCユース。就任1年目の和田拓三監督の下、シーズンを通じて安定したパフォーマンスを続け、上位をキープ。21節終了時点では2位だったものの、最終節で逆転優勝を手繰り寄せ、堂々たる戴冠の歓喜に酔いしれた。
昨年末にWEST王者・大津高校と対峙した、プレミアリーグファイナルのピッチに立った選手が11人も残っており、その経験値を考えると今シーズンも主役候補であることは間違いのないところ。あと一歩で果たせなかったファイナル勝利=プレミア制覇に向けて、着々と準備を整えている。
一方、5年ぶりのプレミア復帰となった2024年シーズンの鹿島アントラーズユースは、トップチームへと昇格したキャプテンの佐藤海宏ら3年生が中心を担いつつ、下級生ものびのびと躍動。最後まで優勝争いを繰り広げたチームは、試合を追うごとに逞しさを増していく印象もあり、一体感に満ちた戦いぶりは見る者に強いインパクトを与えていった。
柳沢敦前監督からバトンを受け継ぎ、今季から指揮官を務める中野洋司監督は「守備のハードワークだったり、球際の強さだったり、そういうところは去年のベースを引き継いでいけるように持ちつつ、攻撃のバリエーション、崩しの型のアイデアを増やしていくところに取り組んでいます」と話しており、新たなチームビルディングにも是非注目したい。
ホームでの開幕戦に挑む横浜FCユースでフィーチャーしたいのは、10番を背負った新キャプテンの佃颯太だ。昨季もサイドバックの枠にとどまらないパフォーマンスで、その高い能力を存分に発揮していたが、「最高学年になった今年は自覚と責任が出てきて、今は本当に率先して声を出して、自分から動くようにしています」と言い切るあたりに、チームリーダーとしての強い決意が滲む。
この冬にはトップチームのキャンプにも帯同。プロのレベルを味わったことで、自身のストロングとウィークもより明確に捉え直した様子。その上で掲げる個人の目標は二桁得点とのこと。「警戒される立場ではあると思うけど、それに打ち勝ってこそ自分たちが本当のチャンピオンになれると思います」とリーグ連覇への覚悟を決めている『10番のキャプテン』からは、この試合も目が離せない。
ディフェンディングチャンピオンの左サイドで輝きを放つ岩崎亮佑の存在も、語り落とすわけにはいかない。一昨シーズンは1年生ながらプレミアWESTで7ゴールを記録。昨季も6ゴールを叩き出しており、今年のEASTでプレーする全選手の中でも、ここ2シーズンで最も得点を挙げている選手ということになる。
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【先行】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025 EAST 第1節-1 浦和レッズユース vs. 流通経済大学付属柏高校
配信期間 : 2025年4月5日午後1:50 ~
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高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2025 EAST 第1節-2 横浜FCユース vs. 鹿島アントラーズユース
配信期間 : 2025年4月6日午前11:50 ~
1月生まれの岩崎はU17アジアカップのメンバーにこそ選ばれなかったが、U-17日本代表がアジア予選を勝ち抜けば、今季の活躍次第でワールドカップメンバー入りも可能性は十分。中央へのカットインと、縦への鋭い突破を巧みに使い分けるハマブルーの8番が、ライン際でボールを持ったら何かが起こるはずだ。
7年ぶりのEAST王者を狙う鹿島ユースの絶対的なディフェンスリーダー、大川佑梧には大きな期待が集まっている。新シーズンはキャプテンを任されているが、「キャプテンをやるにしても、やらないにしても、自分がチームを引っ張っていこうと思っていたので、ピッチ内で声を出すことや誰よりも一番戦うところ、ピッチ外でもチームをうまくまとめるところは意識しています」と語った言葉が頼もしい。
昨季は横浜FCユースと勝点で並びながら、得失点差で2位に甘んじただけに、今季へ懸ける想いは人一倍強い。「“1点”に対してこだわる意識を練習からもっと変えていって、最後は優勝という形で終われるようにしたいと思います」。空中戦の強さと左足から繰り出す正確なキックを併せ持つプレミア屈指のセンターバックには、シーズンを通じて注目していく必要がある。
鹿島ユースのもう1人のキーマンとして挙げたいのは、常に効果的なプレーを高水準で見せられる大貫琉偉だ。昨季は福岡勇和と“1年生ドイスボランチ”を組み、プレミアで20試合に出場。抜群のボール奪取力と、セットプレーも担当する高精度キックを生かして、チームに欠かせない選手へと成長を遂げた。
キャプテンの大川も「琉偉がいるとボールも取ってくれるし、良いキックも持っていますし、チームの中心となってやってくれていますね」と信頼を口に。岩崎同様にU-17日本代表のラージグループにも入っているだけに、2025年の大貫にはより高いステージへの飛躍を望みたいと思う。
この両者が直近で対戦したのは、昨シーズンのEAST第21節。首位に立っていた鹿島ユースをホームで迎え撃つ3位の横浜FCユースが、佃と岩崎のゴールで2-0と競り勝って勝点3を獲得したことが、結果的に逆転優勝を引き寄せる大事な布石となった。
そんな両雄が同じ保土ヶ谷を舞台に、4か月ぶりの再会を果たすオープニングマッチは激戦必至。返り討ちか、リベンジか。開幕勝利を巡る90分間が、今からとにかく楽しみだ。
鹿島アントラーズユース・大川佑梧
文:土屋雅史
土屋 雅史
1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。
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