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サッカー フットサル コラム 2024年4月16日

昌平高校を率いる新人監督・玉田圭司に贈られた選手たちからの“誕生日プレゼント” 『高円宮杯プレミアリーグEAST昌平高校×前橋育英高校マッチレビュー』

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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シーズンを通した大きな目標は立てていない。大事なのは常に目の前の成長。そこに対しては妥協なく選手たちに求めているが、玉田監督はその部分で高校生とプロサッカー選手の違いも感じているという。

「彼らを高校生という扱いはしていないので、プロに対して言うようなことを僕は言っているつもりですけど、それに対して『無理です』というような感覚ではないんですよ。逆にプロの選手の方が、僕が要求したことに対して『いや、無理ですよ』と言うから(笑)。やっぱりやることによって伸びることもあるし、やって無理だったら自分なりにアレンジしてくれれば全然いいと思うので、まずやってみてくれることがありがたいですね。まあ、『無理です』って言えないだけかもしれないけど(笑)」。自分に限界を設けていない高校生と、彼らに無限の可能性を感じている指揮官。両者の相性もバッチリとマッチしているようだ。

聞けばこの日の試合には、選手たちも大きな決意を携えて臨んでいたらしい。玉田監督の現役時代のポジションでもあったストライカーを任されているチョン・チソッは、「本当にレジェンドの方ですし、毎日自分が指導を受けているのが不思議ですね」と笑いながら、続けてあることをそっと教えてくれた。

「一昨日が玉田さんの誕生日だったので、全員で『勝って誕生日プレゼントを贈ろう』という話はしていました。日々熱血的に指導してくれますし、情熱をもって接してくれるので、そこも自分たちは感じていますし、今日は本当に勝てて良かったです」

2日遅れで選手たちから贈られた、最高の誕生日プレゼント。こんな勝利を味わってしまっては、きっともう引き返すことなんて難しい。監督業というサッカー界の中でも屈指の抜け出しにくい“沼”に、玉田圭司は足を踏み入れてしまったのだ。

 

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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