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サッカー フットサル コラム 2024年4月16日

昌平高校を率いる新人監督・玉田圭司に贈られた選手たちからの“誕生日プレゼント” 『高円宮杯プレミアリーグEAST昌平高校×前橋育英高校マッチレビュー』

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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第2節で向かい合ったのは、群馬の名門・前橋育英高校。昌平同様にアタッキングフットボールを標榜する難敵をホームで迎え撃つ一戦は、12分に幸先良く先制したものの、40分にはセンターバックがビルドアップを引っ掛けられ、そこから同点弾を献上してしまう。

実は開幕戦で相手に奪われた決勝点も、同じ選手がビルドアップの乱れを突かれ、その流れで与えたセットプレーからのものだった。2試合続けて似たような状況に起因しての失点。だが、玉田監督にはブレない明確なスタンスがある。

「アレはちょっと迷っているだけだと思うんですよ。でも、アイツにボールを繋げる能力があるからこそ起こったわけで、それをなしにしてしまうとアイツを使った意味がないんです。だから、彼の成長のためにも続けさせていきたいですね」

チームの中心部に当たる中盤のアンカーに指名されている、鈴木宏幸が教えてくれた言葉も興味深い。「玉田さんはミスをしても『次でやればいい』とよく言ってくれるので、結構自分はミスしたら引きずっちゃうというか、調子が落ちちゃったりするんですけど、そうやって言ってもらえることで、凄くのびのびとプレーできています」。トライした上でのミスはOK。トライしないことの方がよっぽどリスクだ。

2-2で迎えた78分。「アイツには去年から『オレはオマエが好きだ』と言っているんです。もう感覚が素晴らしい!」と玉田監督も絶賛する、途中出場のジョーカーが魅せた。鈴木のスルーパスから抜け出したチョン・チソッが完璧なラストパスを届けると、三浦悠代のシュートが確実にゴールネットを揺らす。

2得点を決める活躍を見せた昌平高校・三浦悠代

さらに90+3分。山口豪太からパスを受けた三浦は、丁寧なトラップで収めて右足一閃。軌道はゴール左スミへ鮮やかに突き刺さる。「小柄な悠大が大きな相手に対しても遜色なくプレーできて、こういう決定的な仕事ができるのは、やっぱり身体だけじゃなくて、頭でサッカーができているから。去年の彼は点を獲ることがなかなかできなかったんですよ。だから、今日2点獲ってくれたのは凄く嬉しいですし、何より自信になったでしょうね」(玉田監督)。信頼の起用に応えた“孝行息子”のドッピエッタ。ファイナルスコアは4-2。昌平が打ち合いを制し、今季の初勝利を手繰り寄せた。

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