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馬場晴也
もちろん、ウクライナもシヘイロフやセンターバック・コンビからの長いボールを使ってチャンスを作る場面もあったし、馬場のミスを拾われてピンチを招いた場面もあった。
だが、強い雨が降りしきるコンディションを考えれば、テクニカルなミスは仕方のないこと。むしろ、試合中も強い雨が降り続いていたことを考えれば、ミスは最小限で防ぐことができた(これだけの雨でもピッチに水が浮くこともなかった。スタジアムの芝生の状態にも感謝しなければならない)。
完勝した日本代表に関して、強いて課題を探すとすれば、やはり決定力だろうか?
前半からチャンスをいくつも作ったものの、ゴールはなかなか生まれなかった。もちろん、シュート場面では体の大きなDFが寄せてくるので難しかったろうが、シュートが浮いてしまう場面が目立った。
後半の2ゴールはともに幸運な形ではあった。
先制点は、右CKからのボールをサイドバックながら187センチと長身の関根大輝(柏レイソル)がヘディングし、そのボールがゴールポストに当たったところを佐藤が詰めて頭で決めたもの。
76分の追加点は佐藤が入れたボールが相手DFに跳ね返され、その跳ね返りが飛び出してフリーになっていた田中に渡ったものだった。
田中聡
ただ、1点目に関して言えば、左サイドを佐藤、荒木、細谷真大(柏レイソル)が完全に崩して荒木が放ったシュートをGKのキリル・フェシュンが弾いて獲得したCKだったし、2ゴール目にしても、日本が押し込んで連続してチャンスを作っていたからこそ、相手DFにコントロールミスが生まれたわけで、単なる幸運だけで生まれた得点ではなかった。
大岩剛監督は、ウクライナ戦ではマリ戦から先発を10人変更し、そして、2戦を通じてフィールドプレーヤー全員に出場機会を与えた。
相手も違えば、コンディションも違う2試合を観察してアジアカップに臨むメンバーを23人に絞り込むの大変な作業だろう。今回は海外組5人を招集できたが、アジアカップで誰を招集できるかは、所属クラブとの今後の交渉にかかっている。そして、さらに予選を突破した場合にはオーバーエイジの招集問題があるし、A代表でプレーする鈴木彩艶(シントトロイデン)や久保建英(レアル・ソシエダード)の扱いも考えなければならない。
しかも、今回はオリンピック予選に当たるU-23アジアカップが4月に開催されることになったため、予選を突破してから本大会に向けて準備する時間も少なくなるのだ。
オリンピック代表の監督というのは、本当に大変な仕事のようだ。
大岩剛監督
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
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