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松木玖生
3月22日の強化試合でマリに逆転負けしたU-23日本代表。中2日で迎えたU-23ウクライナ代表戦では90分にわたってゲームを支配して快勝。4月のU-23アジアカップ(パリ・オリンピック予選)に向けて最後の試合を良い形で終えることができた。
もちろん、ウクライナは良いコンディションではなかった(「若い選手は長距離移動に慣れていない」とルスラン・ロタン監督)。だが、相手との比較ではなく、日本チームのパフォーマンスが良かったことは間違いない。
マリ戦から改善された原因はいくつかある。
一つは、スピードを全面に押し出すマリと違って、ウクライナは基本的にはパスで崩してくるチームだったこと。こういう相手であれば、日本の前線からのプレッシングも効果を発揮するし、中盤でも優位に立つことができる。
そして、マリ戦からの反省も含めて、チーム内の意識統一ができたこと。集合してすぐ試合をしたマリ戦と違って、1試合実戦を戦い、トレーニングを通じてチームの目線が同じ方向を向いていた。
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ウクライナは国外組があまり招集できず、フルメンバーというわけではなかったようだが、中盤の構成がしっかりした好チームだった(なにしろ、U-23EUROで3位に入ってオリンピック出場権を獲得したチームだ)。
ウクライナの中盤はイバン・ゼリズコをアンカーに置いた逆三角形がオリジナル・ポジションだが、右インサイドハーフのキリロ・シヘイエフは前線に飛び出してみたり、サイドバックが攻撃参加した時に後ろをカバーしたりと縦横無尽に動き回り、それに伴って陣形も変化する。右サイドバックのオレクシー・シチは、つねにタッチライン沿いで高い位置を取るだけでなく、時にはインナーラップして中盤に加わったりもする。
そうした相手の変化に対しては、しっかりとスカウンティングもできていたようだ。日本のMF陣は相手の変化に惑わされることもなく、しっかりと対応してウクライナのパス回しを阻止できた。
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