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サッカー フットサル コラム 2024年2月5日

日本代表の敗因はマネージメントの失敗。収穫は上田綺世のポストプレーとGK鈴木彩艶の辛い経験

後藤健生コラム by 後藤 健生
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もともと、日本はパワープレーを苦手としてきた。

相手がパスをつないでくれば統制の取れたプレッシングで守り、またそこでボールを奪って攻めることができる。だが、相手がラフなボールを蹴り込んでくると耐えられたない(ことが多い)のだ。

しかし、最近の日本代表には冨安健洋や板倉といった強力DFも揃ってきていた。ヨーロッパでプレーする彼らなら、パワープレーに対しても十分に対抗できるはずだった。

ところが、イラン戦では板倉が対応できなくなってしまった。

板倉は昨年秋に足首の手術を受け、試合から遠ざかっていた。そして、負傷はなんとか回復してアジアカップではプレーが可能になったが、コンディションは上がり切っていなかった。その不安が、イランの強烈な攻撃を前に露呈されてしまったのだ。

板倉だけではない。アジアカップには故障を抱えたままの選手が多数招集されていた。

森保一監督は彼らが開幕に間に合わなくとも、大会中には復帰できると計算して彼らを招集し、実際、彼らはプレーが可能になった。だが、負傷は回復しても試合勘のようなものはすぐに戻ってくるものではない。こうして、多くの選手が万全とはほど遠いコンディションでアジアカップを戦うことになったのだ。

コンディション不良は、フィジカル面だけではなかった。

選手は、心理的にもアジアカップに集中していたとは思えない。ヨーロッパでのシーズン中に日本代表に招集された選手たちは選手たちは疲労を抱えていたし、クラブの試合が気になって代表活動に集中できない状態だったとも聞く。

また、ウィンターブレークに入って試合から遠ざかっている選手もいれば、リバプールの遠藤航のように合流直前までゲームがあった選手もおり、コンディションもバラバラだった。そして、Jリーグ所属の選手たちはシーズンオフの最中だった。

状況は他の国も同じとはいっても、中東諸国は国内組が中心だったし、孫興民(ソンフンミン)や李康仁(イカンイン)のようなヨーロッパ・クラブ所属のスター選手を抱える韓国も国内組が半数以上を占める。だが、日本代表はほとんどの選手がヨーロッパ組だったので、シーズン中の長期の代表活動が困難だったのではないだろうか。

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