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サッカー フットサル コラム 2024年1月28日

好転の兆しがさまざま見られたインドネシア戦。優勝を狙う国にとってはラウンド16からが勝負なのだ

後藤健生コラム by 後藤 健生
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森保監督が今大会で国際経験の少ない鈴木を起用しているのは、彼の成長が2026年ワールドカップ優勝のための欠くことのできない要素と考えているのだろう(つまり、森保監督は本気なのだ)。アジアカップでは苦労しても、ここで経験を積ませたかったのだ。そして、実際、ベトナム戦、イラク戦での苦い経験と、その後に受けたバッシングは鈴木にとっては貴重な経験=財産となった。

吹っ切れたような動きを見せたインドネシア戦は、鈴木にとって大きなきっかけとなることだろう。

そのほかにも、インドネシア戦では右サイドバックとして起用された毎熊晟矢は好守で素晴らしいは仕事をしたし、上田綺世は、この数試合で日本代表が取り組んでいる相手陣内深くの「ポケット」を取る動きでPKをゲットし、さらにPKを含めて2ゴールを決めた(3ゴール目は相手のオウンゴールとなったが、Jリーグだったら上田の得点として認められたことだろう)。

さらに、課題とされたセットプレーでも、インドネシア戦ではCKの場面でさまざまな形にトライした。トレーニングで何らかの取り組みが行われているのだろう。

日本代表はラウンド16ではグループEを首位通過したバーレーンと対戦することになった。ワントップのアブドゥラ・ユスフは193センチの長身でテクニックもある素晴らしいCFだが、攻撃の多彩さでは日本の方がはるかに上。相手の攻め手は限られているのだから、そこをしっかり締めて戦えば問題なく勝てる相手だ。

重要なのは、2位通過になったことでラウンド16まで「中6日」という試合間隔となったことだ。

さまざまな問題を抱えていたグループリーグが終わり、コンディション的にも上向いている中、この6日間にしっかりチームを再構築し、気持ちも切り替えられるからだ。もちろん、負傷を抱えている選手の回復も期待できる。

アップセットを狙うチームはグループリーグで全力を尽くすが、優勝を狙うチームにとっては、ノックアウトステージに入ってからが勝負なのだ(カタール・ワールドカップで優勝したアルゼンチンも、初戦でサウジアラビアに敗れている)。

唯一、心配があるとすれば、ラウンド16の相手が韓国ではなく、バーレーンになったことで選手たちに気の緩みが生じないかということ。だが、これも「中6日」という時間が解決してくれることだろう。

バーレーンに勝利すれば、中2日で準々決勝。大会最強国の一つイランとの対戦の可能性が高いが、「中2日」の試合なので、2試合をトータルで考えるマネージメントも必要になるだろう。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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