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サッカー フットサル コラム 2024年1月3日

様々な制約ある中でタイに圧勝した日本代表 コンセプトは大事だが、時にはそれを崩すことも必要

後藤健生コラム by 後藤 健生
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つまり、全員が揃ってトレーニングを行う時間はほとんどないのだ。それでも、きちんとした戦いができているのは、森保監督就任以来の5年にわたる蓄積と、選手たちの意識の高さがあるからでしかない。

その点、アジアカップがある2024年1月は大きく違う。

1月4日にカタールに入って5日からトレーニングが始まる。そして、決勝戦は2月10日。つまり、決勝まで勝ち残れば、1か月以上にわたって合同トレーニングができるのだ。

今後、長期間のトレーニングができるのは、2026年のワールドカップ本大会直前の合宿までない。

つまり、日本代表にとってはアジアカップというのは優勝を争うトーナメントであると当時に、実に貴重な「カタール合宿」なのである。戦術的トレーニングを繰り返し、これまで手薄だったセットプレーのパターンも構築し、それをアジアカップという公式戦でテストすることができるのだ。少なくとも、グループリーグで対戦する相手は格下ばかりなので、思い切ったテストをすることも可能だろう。

この1か月間に作り上げた戦術が、今後の日本代表を支えることになるのだ。

そして、日本代表のスタッフはタイ戦に向けたトレーニングから、早くも戦術の徹底という作業を始めていたようだ。

前半の日本はタイを攻めあぐねて無得点に終わった。しかし、右サイドハーフの伊東純也、同サイドバックの毎熊晟矢、それにワントップの細谷真大、トップ下の伊藤涼太郎やボランチの佐野海舟などが絡んで、相手のペナルティエリア内の深い位置(いわゆるポケット)に入り込む形にさかんにトライしていた。

川崎フロンターレの右サイドには家長昭博と山根視来、脇阪泰斗などが絡んで、パスを回して相手陣内深くまで入り込むパターンがあったが、それを代表でも再現しようというわけだ。

伊東純也が多彩なプレーで攻撃にスイッチを入れる

伊東純也が多彩なプレーで攻撃にスイッチを入れる

スイッチを入れる役が伊東だった。かつては自らのスピードを生かしてドリブルで突破する選手だった伊東だが、今では多彩なプレーができるようになっている。ボールを持った伊東が自ら突破するのか、サイドバックの毎熊を使うのか、あるいはサイドに寄ってきた細谷や伊藤を使うのかを判断して、それに合わせて2人目、3人目が絡んでポケットに入り込む……。

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